状況によってルアーの選択肢を広げることは、釣果を安定させる上で欠かせない戦略です。清水盛三プロが「一生使い倒せるクランクベイト」として高く評価するワイルドハンチに、さらなるバリエーションとして加わったのが「ラトルインワイルドハンチ」です。サイレントモデルでは反応しきれないセレクティブな状況において、その存在感とサウンドでバスに強烈なインパクトを与える、もう一つの“信じて投げられる”ルアーとして誕生しました。
ラトルインワイルドハンチの特徴
ラトルインワイルドハンチは、オリジナルのワイルドハンチの優れた基本性能をベースにしながら、内部構造をラトル仕様に最適化したモデルです。アクションのバランスを崩すことなく、ラトルサウンドによるアトラクションをプラスするために、モールド設計からウエイトバランスまで専用にチューンアップされています。
潜行レンジは1.2〜1.6mと、オリジナルと同じレンジ設定ながらも、使用感には明確な違いがあります。内部ラトルが発するサウンドは、ステインウォーターやマッディウォーターなど視界が悪くなる状況下で特に効果的で、バスにルアーの存在をしっかりと認識させることができます。また、風のある日や濁りが急に入ったタイミング、さらには広いエリアで魚を呼び寄せたい時にも、そのサウンドが魚を引きつける“呼び水”となってくれます。
加えて、サウンドだけでなく、ワイルドハンチならではのウォブンロールアクションとの相乗効果で、バスのリアクションバイトを誘発。音と動きのコンビネーションが、バスの本能を刺激します。タングステンによる低重心設計はそのまま活かされており、安定したスイムバランスと根掛かり回避性能、飛距離性能も十分に確保されています。
ラトルインワイルドハンチの使い方
ラトルインワイルドハンチは、基本的にはオリジナルのワイルドハンチと同じく“ただ巻き”が効果的ですが、そのサウンドを最大限活かすためには、リトリーブスピードの変化や、カバーへの軽いコンタクトを意識した使い方が有効です。特に、ラトルの音が響きやすい中層引きや、ウィードエッジのトレースといった、バスがルアーの存在を“気づきにくい”場面でこそ、その効果が際立ちます。
晴天無風のサイレントが効く状況とは対照的に、濁り・風・曇り・雨といった視覚的要素が制限される環境では、ラトルモデルの方が圧倒的に有利になることが多く、サイレントとの使い分けが釣果のカギを握ります。
タックルセッティングは、ミディアムライト〜ミディアムクラスの6〜7フィートのベイトロッドに、8〜20lbのフロロカーボンまたはナイロンラインがおすすめ。飛距離と操作性、そしてフッキング後のやり取りに必要なバランスを確保しながら、シャローやカバー周りでも安心して使えます。
ラトルインワイルドハンチは、オリジナルでは届かないアプローチを可能にする“音で誘うワイルドハンチ”です。釣れることはもちろん、状況に応じて戦略的に使い分けられるこのルアーは、盛三プロの「もうひとつの切り札」として、タックルボックスに欠かせない存在になるはずです。
ラトルインワイルドハンチのインプレ
エバーグリーンのラトルインワイルドハンチのインプレを紹介します。
久しぶりに巻きで釣った〜( ^ω^ )ラトルインワイルドハンチで52cm pic.twitter.com/UxcCg6qgGx
— しんや 釣りアカウント (@shinya0802) August 5, 2014
ラトルインワイルドハンチ
夏場の数釣りでも最強だけど普通に冬とか春のクランキングにも使える
基本的にマッディな水質でリップラップとかに当てながら引いてくるといいよ pic.twitter.com/gGqPfdzP35— 紅茶 (@RattleOnly) November 28, 2019