複雑なカバー周辺を果敢に攻めるために設計された「MTウェイクベイト」は、ワイドなリップとジョイントボディによるハイレスポンスアクションを兼ね備えた表層系ジョイントウェイクベイトです。水面や水面直下を効率よく探れる高い操作性に加え、ただ巻きでもしっかりとした存在感を示すこのルアーは、カバーゲームにおいて頼れる一手となってくれます。ショートレンジでの連続アプローチからピンスポットの狙撃まで、機動力とアピール力を融合した完成度の高いウェイクベイトです。
MTウェイクベイトの特徴
MTウェイクベイトのボディは95mm、1.7オンスクラスという扱いやすいサイズでありながら、喫水の深い水平姿勢と丸みを帯びたボリューム感のあるシルエットによって、ナチュラルでありながら力強い水押し波動を生み出します。ボディ内部には6個の小径ステンレスラトルが内蔵されており、視覚だけでなく聴覚にもバスへ強く訴えかける仕様です。
特筆すべきは、垂直に設置された30mmオーバーのコフィン形状ワイドリップ。このリップは、枝やフローティングカバーといった複雑なストラクチャーをしっかりと掻き分けながら泳ぎ抜けるため、スナッグレス性能が非常に高く、スタックを恐れずに攻め込むことが可能です。これにより、カバーの奥に潜むバスをダイレクトに狙える攻撃的なアプローチが展開できます。
さらに、テールには特徴的な#6サイズの大型ブレードが装着されており、ジョイントボディの動きと連動して振幅。このブレードがボディやアイに干渉することで金属音=スクラッチサウンドを発生させ、加えてフラッシングと水流撹拌による強力なアピールをもたらします。ブレードのサイズを変更すれば、アクションの質やスピード感も調整できる拡張性も魅力です。
MTウェイクベイトの使い方
基本のアクションはシンプルなただ巻きです。水面~水面直下でジョイントボディをくねらせながら引き波を立てる動きに、テールブレードの反応が加わり、バスの興味を引きつけてくれます。広範囲のスローサーチだけでなく、カバー周りでの集中的な攻めにも強く、カバーの奥で待ち構える個体にもしっかりとアプローチできます。
また、ショートレンジやピンスポットを重点的に狙いたい場合には、ロッドを小刻みにシェイクしながらの“シェイク巻き”が有効です。このテクニックでは移動距離を抑えつつ、ボディを強制的にくねらせて存在感をアピールできるため、ストラクチャーに潜む警戒心の強いバスをも反応させやすくなります。
フックの遊動方向を抑える設計や大型フックの採用によって、フック絡みのストレスを軽減しながら確実なフッキング性能を保持しており、トラブルレスかつ安心して使い続けられる点も大きな利点です。
カバー周辺の攻略力とアクションレスポンスを高次元で融合したMTウェイクベイトは、トップ~サブサーフェスを効率よく攻めるための理想的な選択肢です。スナッグレス性、アピール力、操作性を兼ね備えたこのルアーは、攻めの釣りに欠かせない一投となることでしょう。
MTウェイクベイトのインプレ
デプスのMTウェイクベイトのインプレを紹介します。
デプス MT.WAKE
大型のブレイドをお尻に着けたウェイクベイト。ビッグバドとの違いは浮力?
喫水が深めでその分ブレイドの当たる音は騒がしくない。ボディ内部にラトルが入っておりもぞもぞ動く際にちょうどよく響く。野池のおかっぱりでは出番少なめ。 #今日のルアー#バスフィッシング#レビュー pic.twitter.com/3K07T4ONVg— H.T (@hrk5001) August 3, 2020
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