バスフィッシングにおいて、ナチュラルなアピールとダイナミックなアクションを両立させることは決して簡単なことではありません。そんな中で、フルスイングはその名の通り「全身全霊」で魚に訴えかけるシャッドテールワームとして、多くのアングラーから支持を集めています。状況に左右されず、常に安定したパフォーマンスを発揮するその完成度は、まさに“フルスイング”と呼ぶにふさわしい実力派ルアーです。
フルスイングの特徴
フルスイングの最大の特長は、極めて低速なリトリーブでもしっかりと全身がダイナミックに動き続ける点にあります。ヘッドからテールにかけての流線型ボディは、無駄のない美しいフォルムを描きながら、まるで生き物のように左右にくねらせて泳ぎます。この全身アクションは、素材の硬度や質感、さらにはボディ上下のソルト含有量を緻密に調整したことで初めて実現した、計算され尽くした設計の賜物です。
特に注目すべきは、自重約19gというノーシンカーリグでもロングキャスト可能なウェイト設計。遠投性能に優れる一方で、適度な沈下速度をキープしつつ、水面直下からミドルレンジまでを効果的に探れるバランスが絶妙です。一般的なシャッドテールワームではアクションしにくい超デッドスローなリトリーブ域においても、しっかりと水を掴んでブリブリと泳ぐ姿は、濁りの強いフィールドや深場の魚に対しても強烈にアピールします。
フルスイングの使い方
フルスイングは、ノーシンカーリグでの使用が基本となります。特に#5/0クラスのオフセットフックをセットした際のアクションバランスが抜群で、キャスト後すぐに水面下をスローに引いてくるだけで、その全身がしなやかにくねりながらバスを誘います。ラインスラッグを取る程度のゆっくりとしたリトリーブでもアクションが破綻することはなく、常に安定して動き続けるため、魚に違和感を与えることなく自然なアプローチが可能です。
また、濁りの強いフィールドやプレッシャーの高いポイントでは、敢えてサブサーフェス(表層直下)を意識したスローなリトリーブが効果的です。遠投して広範囲をゆっくりと探るもよし、ストラクチャー周りをじっくりとトレースしてピンスポットで喰わせるもよし、状況に応じて多彩な使い方ができるのもフルスイングの強みです。
サイズは3.5インチ、4インチ、5インチの3タイプが用意されており、フィールドのサイズ感やベイトフィッシュの状況に応じて使い分けることで、さらに高い釣果が期待できます。シンプルな形状ながらも計算され尽くしたアクション設計により、ただ巻くだけでバスを魅了するフルスイングは、まさに現代シャッドテールワームの完成形と言えるでしょう。
フルスイングのインプレ
レイドジャパンのフルスイングのインプレを紹介します。
レイドのファンタスティック5.8、フルスイング3.5の最終プロトが到着💨
ワームの善し悪しを決める塩の混合率と硬さ、ようやく満足いく物に仕上がったようです👍 動きの動画を撮ろうとしたら風で水面からは上手く撮れなかった😅また後日撮影致します🙇♂️#レイドジャパン#フルスイング pic.twitter.com/RpBpNywlV5— 近松卓二 GOMガイドサービス (@takuji1113) April 6, 2020
最近暑ーい日が続いてますが、水中は意外とイケイケなバスが多い今年の夏っ‼️
スローな釣りよりも巻いてスピードで仕掛ける釣りの方が反応がええ感じっ😝
レイドの新しいマックスブレード タイプパワーの14gにバトルホッグ4.4の爪無しかフルスイング3.5が楽し釣れます☺️!! pic.twitter.com/SKOxw891FF— オニちゃん (@fishingnori) August 12, 2020