バスフィッシングにおいてカバー周りの攻略は重要な戦略の一つであり、その局面で真価を発揮するのが「ドライブビーバー」です。ホグ系ワームとしての新たなスタンダードを目指して生まれたこのルアーは、自発的なアクションと高いトータル性能を併せ持ち、フィールドを問わず活躍する頼もしい存在です。
ドライブビーバーの特徴
ドライブビーバーの最大の魅力は、シンプルなボディーデザインでありながら、驚くほど複雑で生命感のあるアクションを実現している点にあります。一見普通の2枚のパドルに見える「バサロパドル」は、独自の非対称設計により、フォール中やスイミング中にボディー全体をくねらせながら「ギュンギュンギュン」とトルクフルに動きます。このアクションが、まるで本物の甲殻類が逃げる様子を忠実に再現し、バスの捕食本能を刺激します。
また、ドライブビーバーはあらゆるリグとの相性が良く、リーダーレスダウンショットやフリーリグ、テキサスリグなど、カバー攻略の定番セッティングに対応。しかも、14g以上の重めのシンカーはもちろん、2g程度の軽量シンカーでも自発的にバサロアクションを発生させるため、スローな釣りからリアクションバイト狙いまで幅広く対応できます。
ボディ形状も工夫されており、フラットな形状がスイミング時の姿勢を安定させるとともに、フォール時の水平姿勢もキープ。さらに背面に設けられた凹みにより、ブッシュや枝への引っ掛かりを軽減し、フックポイントを保護する設計になっています。
3インチモデルでは、よりフィネスな釣りに対応するためにツインカーリーテールを採用。スローリトリーブ時にもピロピロと動くこのテールは、通常のカーリーテールとは異なり、ドライブビーバー特有のバサロアクションと融合して独特の存在感を演出します。
また、素材には本物のエビやイカの粉末を混入したマテリアルが使用されており、視覚だけでなく味や匂いでもバイトを誘発する設計。アクション、すり抜け、食わせ、キャスタビリティすべてにおいて高次元でバランスのとれたワームに仕上がっています。
ドライブビーバーの使い方
ドライブビーバーはその構造とアクション性能から、主にカバー周辺やストラクチャー周りの釣りに強みを持ちます。基本的には、リーダーレスダウンショットやテキサスリグでカバーを丁寧に撃っていく釣りが効果的です。フラットなボディーとバサロパドルによって、フォール中のアピール力が非常に高く、バスがルアーの存在にすぐに気付くため、着底前にバイトしてくることも多くあります。
また、4インチのモデルはその自重からキャストアキュラシーと飛距離にも優れ、オープンエリアでのスイミングアクションでも威力を発揮します。特に、逃げ惑うザリガニを演出したい場面では、速めのリトリーブで上下左右にバタつかせるような使い方がおすすめです。トレーラーとして使用する際にも、ジグとの組み合わせでしっかりとアクションを伝えてくれるため、トーナメントシーンでも重宝される性能です。
3インチモデルでは、ダウンショットやキャロライナリグでの使用が有効です。ピンスポットでじっくりと誘いたい場面や、プレッシャーの高いフィールドでのスローなアプローチにおいて、高い喰わせ能力を発揮します。タフな状況でもしっかりとアクションし、誘い続けるこのモデルは、バスの目の前で何度も姿勢を変えながら漂い、興味を引き続けます。
ドライブビーバーは、その名の通り「動き」で勝負するホグ系ワーム。ハイプレッシャー時代の今、他のワームに反応しないバスを振り向かせる強力な武器となるでしょう。実践に裏打ちされた完成度の高さが、多くのアングラーを虜にしてやまない理由です。
ドライブビーバーのインプレ
OSPのドライブビーバーのインプレを紹介します。
伊庭内湖
ヒシモのバリケードを人間エンジンで越えパワーフィッシングしてきました💪
ドライブビーバーのテキサスリグ1oz.と1/2oz.で
49、45、40
明日筋肉痛に襲われるわ🤣 pic.twitter.com/fPVzUuBu0h— 麦わらのおっちゃん (@mugiwaraocchan) August 1, 2025
2024.8.2 群馬県近藤沼
ドライブビーバー3″(カワエビ)
5gフリーリグ
シェードに撃ちこみ、着底直後のバイトでした!
このあとバッグに毛虫がついててひとりで発狂し退散。 pic.twitter.com/ubF5nQ7SFI— 岡田翔生 (@Okada_osp) August 2, 2024