ダイワのブラックレーベルS68UL-STのインプレを紹介します。

バスフィッシングの醍醐味は、状況に応じて多彩なルアーを自在に操れることにあります。そんな釣りの奥深さと楽しさを最大限に引き出すために設計されたのが、ダイワのブラックレーベルS68UL-STです。第4世代へと進化を遂げた25BLXシリーズの一角を担うこのロッドは、軽量ルアーを自在に操りながらも、遠投性能と高感度、そして正確な操作性を兼ね備えたフィネスロングスピンモデルとして、多くのアングラーの期待に応える一本です。

ブラックレーベルS68UL-STの特徴

ブラックレーベルS68UL-STは、軽量ルアーのキャストや操作において高いパフォーマンスを発揮するバーサタイルなスピニングロッドです。その中核をなすのが、チューブラーの硬さと同等の強度を持つ中弾性ソリッドティップを組み込んだ特殊構造のブランク。これは、かつての名機「19BLX SG 681ULFS」の設計思想を継承しつつ、さらにダイワ独自のSVFカーボンと3DX構造によって進化を遂げています。

軽量ルアーはその特性上、キャスト時に飛距離を出しにくく、また操作時にブレやすいという課題があります。しかし、ブラックレーベルS68UL-STでは、ソリッドティップの自重を活用してロッドが自ら曲がり、そこからの反発力でルアーを弾くように飛ばす構造を採用。これにより、軽量ルアーでも驚くほどの飛距離と精度を実現しています。

また、先端に採用された「への字テーパー」によって、ティップが適度にしなやかに動くことで感度と操作性が大幅に向上。ラインを弛ませた状態でのリトリーブが可能となり、i字系ルアーのナチュラルなアクションや、テンションのかかりやすい巻きキャロ、さらにはミドストやボトストといったシェイク系釣法でも正確な操作が可能です。これは、3DX構造による胴ブレの抑制効果と、X45Xによるネジレの防止効果が、アングラーの意思に忠実な動きをロッドへと反映してくれるからです。

リールシートには、最新の「ZERO SEAT(シームレスフィット)」を搭載。これは、グリッピング時の違和感を極限まで排除し、リールフットとロッドとの一体感を生み出す構造です。手のひらに自然にフィットする形状は、長時間の釣行でも疲れにくく、集中力を保ちやすくなっています。

S68UL-STは、ネコリグ、ダウンショットリグ、ジグヘッド、ノーシンカーなどのライトリグはもちろん、スモールプラグやスプリットショットリグ、ミドスト、ボトストといった最新のフィネスメソッドにも高い対応力を誇ります。複数のスタイルを柔軟にこなすことができるため、釣行先の状況が読めないときでも頼りになる存在です。

見た目にもこだわったデザインは、ブラックレーベル伝統の黒を基調に、マットな仕上げと洗練されたフォルムで構成されており、使い手のセンスを引き立てます。実釣性能とスタイル、どちらも妥協しないアングラーに向けて作られたロッド、それがブラックレーベルS68UL-STです。自分のスタイルを貫きながら、どんなフィールドにも対応できるバーサタイル性。それを実現するこの一本は、まさに「質実剛健」という言葉がふさわしい、次世代のフィネススピニングロッドです。

ブラックレーベルS68UL-STのインプレ

ダイワのブラックレーベルS68UL-STのインプレを紹介します。

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