ダイワのハートランド722LRS-21のインプレ

釣りの本質は、繊細さと精度、そして自然との一体感にあります。ダイワのハートランド722LRS-21は、その理念を体現したロッドとして、まさに“釣りの感性”に響く一本です。村上晴彦氏が提唱した「フワ釣り」の概念を現代のフィッシングスタイルに合わせて再構築し、誰もが扱いやすく、かつ高次元の操作性を実現したモデルです。

ハートランド722LRS-21の特徴

ハートランド722LRS-21は、名機「初代冴掛ミッジディレクション」のテーパーバランスをベースに設計され、そこから6インチの延長を施すことで、さらなるキャスタビリティの向上を果たしました。冴掛レベルディレクションの持つしなやかさと力強さを融合させ、遠投先でもラインスラックを自在にコントロールすることが可能となっています。

このロッドの最大の魅力は、フルチューブラー構造による極上の感度とバランスです。ティップ部にはチューブラーの操作性と中弾性のしなやかさを両立した設計が施され、軽量ルアーの繊細な動きを意のままに操ることができます。また、バスがバイトした瞬間にはラインのたるみを使って「間」を持たせながらしっかりとフッキングへと繋げることができるため、まさに“掛ける楽しさ”を存分に味わえるロッドです。

素材面でも、東レのナノアロイテクノロジーとダイワ独自のHVFナノプラス製法によって、強度と軽さを両立。ねじれを抑えるX45構造に加え、各継ぎ目にはV-JOINTを採用し、まるでワンピースロッドのような滑らかで美しい曲がりを実現しています。これにより、キャストからファイト、取り込みまでの一連の動作が非常にスムーズで、ストレスを感じさせません。

さらに、ロッド全体のバランスを高次元で支えるTUBULAR POWER SLIM構造は、しなやかさの中に芯のあるパワーを持ち、キャスト精度と飛距離を大きく引き上げてくれます。そして、リールシートには軽量で感度の高いエアセンサーシートを採用し、長時間の釣行でも手に馴染む快適な操作感を提供します。

722LRS-21は、ただのライトゲーム用スピニングロッドではありません。ミドストやピクピクといった最新のテクニカルフィッシングにも対応しながら、古き良き“フワ釣り”のエッセンスを今に伝える、まさに新旧の融合体です。村上晴彦氏が長年追い求めてきた理想の釣りを、現代のアングラーがより身近に、そして高精度に体験できる一本。それがハートランド722LRS-21です。

感性と技術が融合したこのロッドは、釣りに深く没頭し、自然との対話を楽しみたいすべてのアングラーにとって、かけがえのない相棒となることでしょう。

ハートランド722LRS-21のインプレ

ダイワのハートランド722LRS-21のインプレを紹介します。

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