シャオリーは、現代のフィネスシーンにおける新たなスタンダードを築くために誕生した、PEライン完全対応の次世代ミドストロッドです。スピニングタックルにおけるラインの主流がフロロカーボンからPEラインへと急速に移り変わるなか、その変化に真正面から向き合い、専用設計で挑んだロッドがこのシャオリーです。
シャオリーの特徴
全長6フィート4インチ、ライトアクションにレギュラーファーストテーパーを組み合わせたシャオリーは、PEラインでの使用を前提とした設計が随所に施されています。最大の特徴は、ティップに反発力の高い30トンカーボンソリッドを使用している点で、しかも一般的なファーストテーパーではなく、あえてレギュラーテーパーのロングソリッドとすることで、驚くほど繊細でリズミカルなシェイク操作を可能にしています。
従来のミドストロッドは、フロロカーボンの比重や張りを活かし、スラックウェーブを生み出す設計が主流でしたが、PEラインではその特性が活かせず、結果としてルアーへの動きの伝達がダイレクトすぎるという問題がありました。シャオリーはその点に革新的なアプローチを取り、PEラインでも高精度なハイピッチロールアクションを自在に入力できる構造に仕上げられています。
この特性はミドストだけにとどまらず、ホバスト、水面ピクピクなど、シェイクのキレとリズムが要求されるあらゆるメソッドにおいて真価を発揮します。また、ティップには視認性を高めるシルバーペイントが施されており、視覚的なリズム確認やバイトの可視化によって、感覚に頼っていた中層攻略の精度を一段階引き上げてくれる仕様になっています。
シャオリーの魅力はティップだけではありません。PEライン特有の突っ張り感や伸びの少なさによるラインブレイクリスクを緩和するため、ブランクス全体はしなやかでバランスの取れた設計となっており、バスの急な引きにも柔軟に追従します。無駄に暴れさせることなく、安全かつスムーズにランディングへと持ち込める懐の深さも見逃せません。
フィネスの未来を見据えた構造と操作性、そしてPE・フロロ両対応の対応力を持つシャオリーは、ただのミドストロッドにとどまらない、シェイク系フィネスにおける新たな基準となる一本です。フィネスを極めたいアングラーにとって、まさに必要不可欠な存在となるでしょう。
GX-64LS-STMDシャオリーのインプレ
レイドジャパンのGX-64LS-STMDシャオリーのインプレを紹介します。
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