サイトフィッシングにおける最強の武器として誕生した「ダンベルクラブ」は、トーナメントシーンを知り尽くした河野正彦プロが、勝つためだけに徹底的に作り込んだ特殊型クローワームです。見える魚を確実に仕留めるための設計と、極めて高度な成型技術によって実現されたその姿は、まさに「釣れる」ための蟹型ワームの完成形と言えるでしょう。
ダンベルクラブの特徴
ダンベルクラブの最大の特徴は、その立体感に富んだコンパクトなボディと多面的な手足の存在です。22mmという小粒なサイズながらも、シボの効いたボディと左右非対称に生える立体的なパーツが、まるで本物のカニのような生命感あふれる動きを実現。イマカツ史上最高難度とされるこの成型構造により、フォール時には複雑な水流を生み出し、静かなフィールドでもバスにしっかりと存在をアピールします。
また、ボトムに着地すると4本の足でしっかりと立ち上がり、オフセットフックを使用してもその姿勢が崩れないのが特徴。これにより、バスの目線に対して常に自然な立ち姿を保ち、リアクションバイトを誘発します。さらに、スキッピング性能も高く、カバーの奥深くまでスムーズに送り込める点も、カバー攻略型のサイトフィッシングにおいて大きなアドバンテージとなります。
ダンベルクラブの使い方
ダンベルクラブの基本的な使い方は二通り。ひとつはオフセットフックを使ったアプローチ、もうひとつはショートダウンショットリグでのシェイキングです。
まず、オフセットフック使用時には、バスの側にキャストして着水で気づかせ、フォール中に口を使わせるのが基本戦略。バスが反応しなかった場合は、より近くに再キャストして、着底後の逃がしアクションでバイトを誘います。この際の逃がしによる水押しは、コンパクトな見た目からは想像できないほど力強く、バスの捕食本能を強く刺激します。
もうひとつのテクニックが、ショートダウンショットを用いた「バレルシェイク」。これは、バスの進行方向に先回りしてキャストし、ボトムに置いた状態からシェイクし続けるという方法です。この時に発生するダンベルクラブの独特な回転アクションと微細な振動が、まるで本物のエビやカニがもがいているかのように見せてくれます。
フックは、オフセットならハヤブサのTNSオフセットII#4、ダウンショットならDSR132AEROの#6が推奨されています。小さなボディにフィットするフックを選ぶことで、フッキング率の向上とアクションの質を保つことができます。
ダンベルクラブは、ただのカニ型ワームではありません。サイトのためだけに設計され、圧倒的な実釣能力を持つ、まさに「見える魚を仕留めるための究極の選択肢」です。見切られることなく、確実に口を使わせるために。あなたのサイトフィッシングに新たな扉を開く一本になることでしょう。
ダンベルクラブのインプレ
イマカツのダンベルクラブのインプレを紹介します。