近年のバスフィッシングシーンでは、ビッグベイトのただ巻きだけでは食わせることが難しくなり、ルアーに対して繊細かつ戦略的なアプローチが求められています。そんな中で登場した「FLEX-ROLER(フレックス・ローラー)168F」は、青木唯プロが開発した新感覚のビッグベイトで、単なる大きさや派手さだけに頼らない、「仕掛けて食わせる」能力を持った次世代モデルです。名作「VIROLA(ヴィローラ)」譲りのテールデザインを継承しながら、操作性と誘発力を両立させたこのルアーは、プレッシャーの高い現代のフィールドにおいて確かな釣果を生み出す武器となります。
フレックス・ローラーの特徴
フレックス・ローラーの核となるのは、フラットサイド形状を採用したメインボディと、ジョイント部の高可動域設計です。これにより、水をしっかりと掴みつつ、アングラーの入力に対して瞬時に反応する首振りアクションが可能になります。移動距離を抑えた小刻みなテーブルターンは、ピンスポットでの誘いに非常に効果的で、限られたチャンスを確実にものにできる性能が魅力です。
テールにはヴィローラ譲りのデザインを採用しており、微細なバイブレーションを生むことで、巻き始めからストップ時までバスの注意を引きつけます。特に注目すべきは、ルアーが完全に停止していても風や微細な水流を受けて自然に動き続けるそのテール。この「生きているかのような」挙動が、スレたバスの警戒心を解き、思わずバイトに持ち込ませます。
さらに、上部には多目的アイが設けられており、アシストフックの追加やボトムステイの際に便利なだけでなく、ロールアクションという裏技的なテクニックにも対応可能。サイドアイにはトリプルフックをセットすることで、側面へのアタックやボトム放置時の根掛かり対策にもなり、状況に応じたセッティングが可能です。また、ローリングスイベルアイの採用により、激しいファイトでもバレを防ぎ、確実に魚をキャッチする設計となっています。
フレックス・ローラーの使い方
フレックス・ローラーの基本的な使い方は、ショートディスタンスでのターンアクションです。ジョイント構造による高い可動性を活かし、アングラーの操作で自在に首を振らせることができるため、岸際やストラクチャー周りなど、狭いエリアでも最大限にアピールすることが可能です。通常のビッグベイトのように「巻くだけ」ではなく、「動かして食わせる」アプローチを重視することで、今まで反応しなかった魚にも口を使わせる力を発揮します。
また、流れや風がない静かなエリアでは、デッドスローリトリーブによるi字アクションもおすすめ。ナチュラルな直進軌道と、微細に動くテールのコンビネーションが、まるで弱ったベイトフィッシュそのもののようにバスへアピールします。
さらに、特定のアイポジションを活用することで、ロールアクションやステイ中のバイト誘発にも対応。これにより、一つのルアーで複数の戦略を展開することが可能になります。
フレックス・ローラーは、ハイプレッシャー化が進む現代のバスフィッシングにおいて、釣果を引き寄せるための確かな「仕掛け」を提供してくれる、革新的なビッグベイトです。ルアーで攻めきれない場面にこそ、その真価が問われる一投を、ぜひ体感してみてください。
フレックスローラーのインプレ
Dスタイルのフレックスローラーのインプレを紹介します。