まるで茂みから意気揚々と現れたネズミが、何も知らずに水面を泳ぎ出す。そんなストーリーをそのままルアーとして形にしたかのような存在、それが「野良ネズミマグナム」です。シリーズの名を冠しながらも、サイズアップによる圧倒的なアピール力と操作性の向上を実現したこのルアーは、トップウォーターの世界に新たな可能性をもたらしてくれます。
野良ネズミマグナムの特徴
野良ネズミマグナムは、全長125mm、重量10gの大型フローティングルアーで、エラストマー素材ならではの高い浮力と柔軟性を兼ね備えています。その存在感あるサイズは水面での視認性も高く、バスに対してもより遠くからのアピールが可能。シリーズ最大の特徴である「スキッピング性能」も健在で、大きなボディながらも丸みを帯びたお尻の形状がスムーズな水面滑走を可能にしており、カバーの奥まで自在に攻め込むことができます。
また、注目すべきはその「高速首振りアクション」。ロッドワークに対する反応が非常に良く、テンポよくトゥイッチすることで左右にキレのある首振り動作を繰り返します。バスが水面を意識しているタイミングや、逃げ惑うベイトを演出したい場面では、この動きが強力なトリガーとなり、リアクションバイトを誘発します。
エラストマー素材の恩恵として、フッキング率の高さと耐久性の高さもポイントです。浮力がしっかりあることで吸い込みやすく、繰り返しのバイトにも耐えるタフな性能を持ち合わせています。保管時には他のワームやルアーと触れないよう、別の容器に収納することで、長く愛用できるコンディションを保つことが可能です。
野良ネズミマグナムの使い方
野良ネズミマグナムは、水面直下からトップレンジを狙う釣りに特化したルアーであり、特にシャローエリアやカバー周辺、水面に浮いたストラクチャーなどへのアプローチに威力を発揮します。使用する際は、ミディアム〜ヘビークラスのベイトロッドとの相性が良く、ロッドパワーを活かして正確なキャストと細かなアクションをコントロールできます。
ラインはナイロンまたはフロロカーボンの12~16ポンド、またはPEラインの3~6号を推奨。ラインの浮力や伸びの特性を活かしながら、ルアーのアクションを細かく調整できます。フックはオフセットフックの#3/0前後がベストで、しっかりとセットすることでカバー回避性能を高めつつ、確実なフッキングにも繋がります。
アクションの基本は、スロー〜ミディアムのドッグウォーク。ロッドティップを軽く叩くように動かすことで、左右にキレ良く首を振るアクションが演出できます。反応が薄い時には一旦止めてポーズを入れたり、逆にテンポを上げて逃げる小動物を演出するなど、状況に応じてアレンジすることが重要です。また、スキッピング性能を活かしてオーバーハングやカバー奥へ滑り込ませることで、普段攻めきれないバスにも口を使わせるチャンスが生まれます。
「見せて、誘って、喰わせる」。そのすべてを水面で成立させる野良ネズミマグナムは、単なるビッグサイズ版にとどまらず、戦略の幅を大きく広げてくれるトップウォーターの主役です。あなたの次の一投が、思いもよらぬドラマの幕開けとなるかもしれません。
野良ネズミマグナムのインプレ
ティムコの野良ネズミマグナムのインプレを紹介します。
TOP50第3戦SDG-MarineCUP2日目のキッカーも野良ネズミマグナム!!
ストラクチャー越しのアプローチでもベイトにPEだからルアーを動かせるし、掛けたあとも無理がきく。これもこのタックルを選んだ理由😁👍#top50#北浦#sdgmarine#チャージャー198エリート#野良ネズミマグナム pic.twitter.com/JGZcKwHE9X— 佐々一真 (@chaxcha0720) July 7, 2021
野良ネズミ解説動画。投げてるのはプロトの野良ネズミマグナム?です。 pic.twitter.com/NYHqwnx9H7
— むらネズミ (@koubass46) April 11, 2018