エクスプライド259SUL-Sのインプレ

ハイプレッシャーなフィールドやクリアウォーターで、口を使わないバスを相手にするとき、求められるのは極限まで繊細さを追求したロッド性能です。そんなタフな状況下でもバスを手中に収めるために誕生したのが、シマノのエクスプライド259SUL-Sです。スーパーウルトラライトアクションを搭載したこのスピニングロッドは、マイクロベイトに反応するニュートラルな個体を狙うために特化した一本で、超軽量リグの操作性とフッキング性能にこだわった設計が際立ちます。

エクスプライド259SUL-Sの特徴

エクスプライド259SUL-Sは、水深8メートルのディープレンジであっても、2グラム未満の極小リグを自在に操作できるように設計されています。その秘密は、ティップに採用されたシマノ独自のタフテック∞(インフィニティ)ソリッド。このソリッドティップは、非常に繊細でありながらも必要な強度と復元力を備え、わずかなアタリやボトム変化もしっかりと捉えて手元に伝えてくれます。軽量リグを一定のリズムでシェイキングする際も、反応の遅れや違和感がなく、意図した通りのアクションを水中で再現可能です。

このモデルはキャスト性能よりも、バーチカルな釣りやショートディスタンスでの操作性を重視しており、ガイドセッティングもそれに合わせた小径仕様となっています。繊細なティップとバット部の適度な張りにより、フックアップ後の荷重移行がスムーズで、バレやすいマイクロフックの釣りでも魚をしっかりとホールドしてくれます。特にバスの吸い込みが弱く、通常のロッドでは掛けられないような状況において、エクスプライド259SUL-Sのレスポンスの高さが大きな差を生むでしょう。

グリップには、エッジタイプのカーボンモノコックグリップを採用。これは握り込んだ際のフィット感とホールド力を高めるだけでなく、ロッド全体の感度向上にも貢献しています。さらにマットラバーコーティングが施されており、濡れた手でも滑りにくく、集中力を妨げません。軽量化も施されており、長時間のフィネス操作でも疲れにくい設計が嬉しいポイントです。

また、エクスプライドシリーズ全体がコンセプトごとに体系化されていることも大きな特徴で、259SUL-Sは「タフテック∞」というソリッドティップモデルとしての明確なポジショニングを持ちます。このように、目的に応じたロッド選びがしやすく、現代バスフィッシングにおいて必要とされる機能を的確にカバーしている点も、エクスプライドが「教科書的」と評される理由です。

タフな状況下での一匹に全力を注ぐアングラーにとって、エクスプライド259SUL-Sは欠かすことのできない存在です。その繊細さと操作性、そして高い完成度は、マイクロベイトパターンやシューティングゲームにおいて、確かな武器となることでしょう。フィネススタイルの真髄を体感したい方に、ぜひ一度手に取っていただきたい一本です。

エクスプライド259SUL-Sのインプレ

シマノのエクスプライド259SUL-Sのインプレを紹介します。

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