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コンバットラットのインプレと使い方

水面を賑やかに騒がせるルアーは数あれど、ただ派手なだけでは真のビッグバスには通用しません。魚の警戒心を解き、本能に訴えかけるには、それなりの理由と工夫が必要です。そんな実戦主義の哲学を体現したのが、ジャスティン・カーがトーナメントで勝つために設計したコンバットラットです。見た目のインパクトに目を奪われがちですが、その内部には数々のギミックが凝縮されています。緻密に設計されたアクションや音、波動の連鎖が、ただのデカいルアーとは一線を画す魅力を放ちます。



コンバットラットの特徴

コンバットラットは、15センチのハードボディと、ソフト素材のテールを組み合わせた独自構造を持つサーフェスウェイクベイトです。ハードボディは2支点の可動式ジョイントによって、複雑なアクションを生み出します。前後のジョイント部に施された微妙な遊びが、左右だけでなく上下や斜め方向にも柔軟に動き、まるで本物の生き物のような生命感を演出します。また、前後のボディが激しく打ち合うことで生じる重低音のノイズは、水中での存在感を一層高めます。

さらに、ボディ内部にはステンレス製の大型ラトルボールを内蔵しており、巻き速度に応じて変化する音がバスの興味を引きつけます。スローリトリーブでは控えめなコトコト音、ファストリトリーブではより力強い音へと変化し、その時々の状況に合わせてリアクションバイトを誘発します。加えて、デュアルプレートジョイントから発せられる金属音も、さらに刺激を加える要素となっています。

ディンプル構造も見逃せないポイントです。フロントボディ後部の凹みがロールアクションのたびに水面に空気を巻き込み、泡と独特のポップ音を発生。まるで泳ぐネズミが息継ぎをしているかのようなリアリティが、水面を警戒する大型バスに強烈なインパクトを与えます。リアボディのキール形状も、直進安定性と飛び出し防止効果を両立させており、スローからファストまで安定したスイムを実現します。

コンバットラットの使い方

コンバットラットは、トーナメント仕様として幅広いリトリーブスピードに対応しており、状況に応じて多彩な使い方が可能です。広範囲をテンポよくサーチするファストリトリーブでは、水面を大きく掻き回しながら泡と音で強くアピール。逆にピンスポットではスローリトリーブでじっくりとバスに見せ、バイトを誘います。ロッドアクションを加えれば、テーブルターンのような華麗なターンも可能で、魚にスイッチを入れる瞬間を自在に演出できます。

また、専用のソフトテールはただ巻きだけでなく、ストップ&ゴー時にも波や余韻に反応してゆらゆらと揺れ続けます。このわずかな動きが、警戒心の強いバスの最後のひと口を誘う決定打となります。テールの交換も簡単で、ワイヤーキーパーに刺して押し込むだけでしっかり固定されます。付属のスペアテールにはポジションガイド穴があり、釣り場での交換もストレスフリーです。

コンバットラットは、ただの派手なサーフェスルアーではなく、実釣に裏打ちされた性能と工夫が詰まったトーナメントウェポンです。状況に応じて使い分けができる柔軟性と、確実に魚にアピールするための多層的な要素が、釣果に直結する一投を生み出します。

コンバットラットのインプレ

エバーグリーンのコンバットラットのインプレを紹介します。