ビッグベイトは、ただ大きいだけではなく、細部にまでこだわった設計と使い手の戦略が噛み合って初めて、その真価を発揮します。ティンバーフラッシュは、菊元俊文による魂のこもった一作であり、そのすべてがビッグバスの本能を揺さぶるために作られています。ウッド製の重厚なボディから発せられる強波動とサウンドは、圧倒的な存在感を放ち、ただ巻くだけで周囲の水を変える力を持ちます。まさにビッグベイトの真髄と呼ぶにふさわしい、攻めのためのルアーです。
ティンバーフラッシュの特徴
ティンバーフラッシュは全長23センチ、自重3オンスクラスのフローティングタイプで、水面から最大1.2メートルまで潜行する設計になっています。そのため、水面直下だけでなく、バスが少しレンジを落とした状況でも確実にアプローチできる対応力を持ちます。特筆すべきはウッドボディによる水押しとボディサウンドの強さで、ポリカーボネート製のスクエアリップと相まって、ただ巻きするだけで巨大な波動を発生。さらにライブテールが水面にスプラッシュを生み出し、視覚・聴覚・触覚に訴えかける三重奏で魚を刺激します。
このルアーのもう一つの魅力は、ジョイント構造によるリアルなアクションです。ただの直線的な動きではなく、ジョイントボディとライブテールが独自の揺らぎを見せることで、まるで生きているかのような存在感を演出します。また、リアルなベイトフィッシュの輝きを再現するため、ボディにはアルミフィニッシュが施されており、水中での反射が自然界の魚に限りなく近い見た目を実現。これにより、デッドスティッキングのような静のアプローチでも視覚的なアピール力が衰えることはありません。
ティンバーフラッシュには、フックもフォーホールドフックが採用されており、掛けた魚をしっかりとホールド。さらにエッグスナップ#5との組み合わせで、強度とバランスの両立を図っています。状況に応じてトップウォーター、サブサーフェイス、トゥイッチ、デッドスティッキングといった多彩なアプローチが可能で、どのメソッドでもその持ち味を遺憾なく発揮します。
ティンバーフラッシュの使い方
ティンバーフラッシュの基本は、ただ巻きによるトップウォーターアプローチです。水面を身悶えながら進むボディが強烈な水押しを生み出し、さらにライブテールから生じるスプラッシュとサウンドが、広範囲にわたって魚を寄せます。バスが水面まで出きらない時は、サブサーフェイスでのリトリーブも有効です。このとき、テールにまとわりついた泡が離れる瞬間にテールアクションが急変し、強烈なリアクションバイトを引き起こします。
流れのヨレやストラクチャー周辺では、トゥイッチングによる急激な動きが効果的です。このとき発生する強いフラッシングは、視覚的にバスの本能を直撃し、スイッチを一気に入れる役割を果たします。そして、プレッシャーの高いフィールドや低活性時には、デッドスティッキングが真価を発揮します。何もせず止めておくだけで、風や波、ライン抵抗でボディとテールが微妙に動き、魚に「これは本物だ」と思わせる力を持ちます。
カラーラインナップも豊富で、水の色や光量に応じて使い分けることで、より一層の釣果が期待できます。また、交換可能なライブテールはスペアパーツとして用意されており、状況に応じてカスタマイズも楽しめます。
ティンバーフラッシュは、見た目の迫力だけでなく、実戦に即した機能美を兼ね備えた一本です。本物志向のアングラーにこそふさわしい、真のビッグベイトといえるでしょう。
ティンバーフラッシュのインプレ
エバーグリーンのティンバーフラッシュのインプレを紹介します。
2回目の池原漫喫出来ました☺️
滝にティンバーフラッシュ放り込んで釣れたのは激アツやった
1人で菊さんガッツポーズしてたww
けど昼からは見えバスに翻弄され色々やるもノーバイト撃沈、、、
今年はあと一回行けたらええな〜 pic.twitter.com/MztBYI4epZ— たつや (@akht_9121) October 27, 2024
土砂降り房総リザーバー(豊英)のバックウォーターでティンバーフラッシュ!
コレは関東フィールドで釣ったことある人はそんなに多くないだろう…
デカいルアーってスゲェ…となった一日(その日はビッグベイトだけで数発出た)あれ以来春先の暖かい豪雨には一度も当たってない… https://t.co/SFRFLtY2SL pic.twitter.com/36QCyd5GDb
— 辛島 大 (@Dai_Karashima) October 30, 2024