バス釣りの世界では、「何を食っているか」を的確に把握することが釣果を左右します。特にボトムを主な捕食フィールドとするバスにとって、「ゴリ(ハゼ)」の存在は非常に重要なベイトのひとつ。そんなゴリに特化して開発されたのが、福島健プロデュースのスカルピンです。単なるリアルさではなく、バスの視点から“リアルに見える”ことを徹底的に追求したこのワームは、ボトム攻略において他の追随を許さない実力を誇ります。
スカルピンの特徴
スカルピンの最大の特徴は、「ゴリを模した形状」でありながら、リアルなコピーではなく、バスにとってのリアリズムを優先した“デフォルメシルエット”にあります。上から見た時にゴリに見えるよう設計されたボディは、頭のくびれ、胴体の厚み、しっぽの幅など、特徴を強調しながらもナチュラルさを演出するバランスが絶妙です。さらに背面にはシボ加工が施され、ボトムに溶け込むような艶消しの質感を実現。バスから見たときに余計な反射を抑え、まるで本物のゴリのように自然に見せる工夫が詰め込まれています。
ボディ自体の設計も非常に機能的です。水の抵抗を最小限に抑える流線形状によって、アングラーの操作に対して素早く反応し、俊敏な動きを可能にします。特筆すべきは「テールが速く動かしたときだけ反応する」点で、これはリアクションバイトを狙う際に非常に有効です。通常のワームのように常にテールが動くのではなく、急なダートやトゥイッチ時のみアクションすることで、バスにスイッチを入れる「間」を作り出せる設計となっています。
この“静と動”の使い分けができる点が、スカルピンの大きな武器。フットボールジグやC-4ジグのトレーラーとしてセットすれば、ゴリが岩陰から飛び出したかのようなアクションを演出でき、ダウンショットやジグヘッドではボトムを這うリアルなベイトとして機能します。ネコリグでの使用も可能で、ボトムに着底した際の安定感やバランスの良さが際立ちます。
もちろんFECOエコタックル認定商品として、トーナメントでの使用も可能。プロの現場でも信頼されているルアーであり、機能と実釣性能の両立が図られています。
スカルピンの使い方
スカルピンの使い方の基本は、「ボトムを意識したアプローチ」です。開発コンセプトでもある“ゴリ”をイメージするためには、岩場やハードボトムを中心としたシチュエーションでの使用が特に効果的です。
最もスタンダードなのは、フットボールジグやC-4ジグのトレーラーとしての使用。岩場やハードボトムで小刻みにリフト&フォールさせると、スカルピンのシルエットと跳ねるような動きがゴリそのものを演出し、リアクションバイトを誘発します。特に速いジャーク時にだけテールが動くという特性を活かし、意図的に“動と静”を切り替えることで、バスの警戒心を突破することが可能です。
ダウンショットやスプリットショットでは、着底後に軽くロッドをシェイクすることで、ボディが安定しているにもかかわらず、テールやシルエットの存在感でバスにしっかりとアピールできます。ジグヘッドでは、ボトムバンプやスイミングでの使用が効果的で、ボディの水噛みの良さがレスポンスの高いアクションに繋がります。
サイズは2.6インチと3.5インチの2種類がラインナップされており、フィールドのベイトサイズやバスの喰い気に応じて使い分けることができます。例えば、クリアウォーターやタフコンディション時には2.6インチ、ボリューム感が欲しい時には3.5インチを選択することで、より戦略的な釣りが可能になります。
スカルピンは単なる“ゴリ系ワーム”ではありません。視覚・質感・アクションすべてをバス目線で設計された、ボトム攻略における一つの完成形です。難攻不落のフィールドでも、このリアルすぎるデフォルメベイトが、バスの本能を刺激しバイトへと導いてくれるでしょう。
スカルピンのインプレ
エバーグリーンのスカルピンのインプレを紹介します。
有給消化でいつものリザーバーに行きました。
シャワーブローズショーティー、ゲーリーグラブのジグヘッド、3.5gウィップシンカーでキャロ ワームはスカルピン3.5インチで良型を獲れました。
キャロでそこそこのを釣れたのが久しぶりで嬉し✨ pic.twitter.com/DimKEBrKlL— daikichi13 (@daikichi_13) September 26, 2023
TGブロー&スカルピン pic.twitter.com/CnYzcYEnFS
— げんそん…モトムー (@moto19920507) October 1, 2023