琵琶湖という広大なフィールドを想定して生み出された「マグナムギルソニック」は、フローティングバイブレーションという新たなカテゴリーを確立するマグナムサイズルアーです。巨大なシルエットと圧倒的な浮力、さらに精密に設計されたレンジコントロール性能が融合し、今までにないサーフェス系バイブレーションの使い方を可能にしています。表層から中層まで、あらゆる状況に対応するこの一本は、琵琶湖をはじめとした大型リザーバー攻略における新たな切り札となる存在です。
マグナムギルソニックの特徴
マグナムギルソニックは、全長105mm、体高45mmという大きなボディに、フローティングタイプとしては驚異的な高浮力設定を採用。これにより、通常のバイブレーションでは難しいウィードトップのレンジキープが非常に容易になっています。ウィードの上をかすめるように引く「ドリームレンジ」を、狙ってトレースできるという操作性は、まさにウィードエリアに特化した設計と言えるでしょう。
その自重は1.2ozクラスにもかかわらず、重さを感じさせない軽快な巻き心地と、優れた直進安定性を備えており、フルキャスト時の飛距離もトップクラス。エアロフォルムの採用により、逆風下でもしっかりと飛ばすことができ、広いエリアを効率的に探る能力が高くなっています。
ボディ内部には、最小限のラトルを内蔵することで、浮力を損なわずにアピール力を加味。また、小南ギルポップで定評のある「パチパチ音」を再現するラトルチャンバーを搭載し、浮上時にはフラツキと連動して金属的な音を発生。これが視覚と聴覚の両面から魚を惹きつけ、リアクションバイトを誘発します。
また、搭載されている「ダブルアイシステム」と「クイックチェンジャーハンガーシステム(PAT.P)」により、シャローからディープまでを1本でカバー可能。0〜70cmをカバーするシャローアイと、1.8〜2mを水平にトレースできるダイビングアイを状況に応じて使い分けることで、ルアーの潜行レンジを自在にコントロールできます。
マグナムギルソニックの使い方
マグナムギルソニックの操作は非常にシンプルかつ効果的です。まず基本は、ただ巻きによる「イージーウェイキング」。シャローアイを使用することで、表層〜70cmのレンジを狙ったスロー〜ミディアムスピードのリトリーブが可能になります。これは、特にウィードトップを狙う場面や、朝夕のフィーディングタイムで大きな効果を発揮します。
一方、ダイビングアイを用いれば、1.8〜2mの中層レンジを水平にトレースすることができ、日中や晴天時などのレンジが下がったタイミングでもしっかりとアプローチ可能です。さらには、アゴリグハンガーにウェイトを追加することで、沈下速度やレンジ、アクションの変化を自在に調整できる点も大きな魅力です。
浮上時には、パチパチという独特の音と共に不規則な揺れを見せ、これがスイッチの入っていないバスに対しても、リアクションバイトを誘う有効なトリガーとなります。この浮き上がるタイミングを活かすには、ストップ&ゴーやリフト&フォールを組み合わせたアプローチが特におすすめです。
また、デッドスローフローティングモデルでは、さらにゆっくりと丁寧なアプローチが可能で、プレッシャーの高い状況や、活性の低い時間帯に特に効果を発揮します。逆にシンキングモデルは、風や波、より深いレンジを攻めたい時に最適で、タフな状況下でもしっかりと魚にコンタクトできます。
マグナムギルソニックは、ただの大きなバイブレーションではありません。複雑なウィードエリアでのトレース性能、レンジ対応力、そしてアピールの多様性を兼ね備えた、まさに現代のビッグフィッシュハンティングにふさわしい一本です。フィールドを問わず、シーズンを通して活躍する頼れる相棒になることでしょう。
マグナムギルソニックのインプレ
イマカツのマグナムギルソニックのインプレを紹介します。