バスフィッシングの世界において、リアルなシルエットとナチュラルなアクションを兼ね備えたスイムベイトは、その日の状況を打破するキーファクターとなる存在です。そんな中、ジャバロンと並ぶスイムベイトとしての完成度を誇るギル型ベイトが、ハドルギルです。サイズは3.9インチ、5インチ、5.8インチの3種類を展開し、あらゆるフィールドで使用できる汎用性を持っています。
ハドルギルの特徴
ハドルギルは、ただのワームではありません。設計思想は完全にスイムベイトとして構築されており、その特徴は随所に現れています。まず、ボディ全体に施された深いリブ構造。これにより、水中では気泡をはらみながらしっかりと水を噛み、引き抵抗が生まれることでアングラーに心地よい使用感を提供してくれます。また、この深リブ構造は見た目のアピールだけでなく、スイミング後のグライドフォールにも大きな役割を果たし、瀕死のベイトフィッシュを模したスパイラルフォールを演出します。
上下対称のフラットボディは、ネイルシンカーをどこにでも差し込める設計になっており、アクションや沈下姿勢の調整も自在。しかもそのボディは、バスがバイトした際に口腔内で折りたたみやすい絶妙な肉厚で、フッキング性能にも非常に優れています。ワームの扱いやすさと、スイムベイトの集魚力や存在感を融合させた理想的な設計といえるでしょう。
ハドルギルの使い方
ハドルギルが最も力を発揮するリグは、ノーシンカーに近いネイルリグ、そしてフリーリグです。ネイルリグでは、軽く沈めてからのスイミングでしっかりと水を押し、止めた瞬間にグライドフォールでリアクションバイトを誘発。スレたバスにもナチュラルかつインパクトのあるアプローチが可能になります。
フリーリグでは誘導式シンカーとの組み合わせで、スイム後にワームだけがゆっくりと遅れてフォールする理想的な食わせの間を演出。ボディ形状とハドルテールの相乗効果で、ただ巻きでも非常にナチュラルな泳ぎを見せるため、初心者でも使いやすいのが魅力です。
さらに、チャターベイトのトレーラーとしても非常に優秀で、実際に河野正彦プロは2023年のJB生野銀山湖初戦において、モグラモスチャターモンスターにハドルギル3.9インチを組み合わせ、圧倒的な釣果を叩き出し優勝を果たしました。この実績からも、ハドルギルが単なるサブベイトではなく、メインベイトとしても機能するポテンシャルを持っていることが分かります。
見た目のインパクト、アクションのナチュラルさ、そして使い勝手の良さを兼ね備えたハドルギルは、ハイプレッシャーフィールドにおいても信頼できるスイムベイトとして、多くのアングラーに支持される存在です。状況を選ばず幅広いリグに対応できるこのギル型スイムベイトを、ぜひタックルボックスの一軍に加えてみてください。
ハドルギルのインプレ
イマカツのハドルギルのインプレを紹介します。
引越しの準備の合間にお昼からリザーバーへ🎣
ハドルギル、デカい系ミドスト、吊るし、
釣りたかった釣りでサクッと3本!春を感じた1日でした🌸#ハドルギル5#吊るし#ライアミノー5インチ pic.twitter.com/kLzaI2w97s
— マイクロン佐藤 (@TJSg0kOxSIWwXJq) March 12, 2024
ギルネストが大量発生してて、テトラの外側をバスがウロウロ。
安直にハドルギル投げたらびっくりするぐらい簡単に釣れた。ギルネストで釣ったの初めてかもな…笑撮り鉄のおじいさんに写真撮ってもらった、ありがとうございました笑#ハドルギル pic.twitter.com/VAANzplEHy
— Ryu Kawakami (@11RyuK11) May 16, 2025