ダイワのスティーズSC C69MHのインプレ

バスフィッシングの進化と共に、そのフィールドもタフ化が進む現代において、求められるロッドの性能は年々高まっています。そんな状況の中で生まれたのが、ダイワのスティーズSC C69MH【KING VIPER】です。名機として知られる18キングヴァイパーの系譜を継ぎつつ、現代の釣りに完全対応するよう緻密に再設計されたこのロッドは、あらゆるスタイルのアングラーにとって頼れる存在となるヘビーバーサタイルモデルです。

スティーズSC C69MH【KING VIPER】の特徴

24キングヴァイパーは、前作と同じくラバージグやテキサスリグ、ノーシンカー、さらにはスイムベイトやマグナムクランクベイトといった多種多様なルアーへの対応力を持ちながら、現代のフィールドに合わせた調整が加えられています。特に注目すべきは、最大対応ルアーウエイトが3.5ozから3ozへ引き下げられた点です。これにより、より使用頻度の高い3/8oz前後のリグや2ozクラスのビッグベイトへの操作性と感度が向上し、日常的な実釣でのパフォーマンスが格段に高まりました。

ティップは繊細な操作と高感度を両立するために、先端が「への字」のレギュラーテーパーを採用。この構造は、22ファイヤーウルフでも評価されており、細かなリグ操作や巻きの繊細なあたりも確実に捉える感度を実現します。一方で、バットには18キングヴァイパーの持ち味でもあるスローテーパーを引き継ぎ、パワーと粘りをしっかり残した設計となっています。この2つのテーパーをマルチテーパーデザインとして融合させることで、キャスト、操作、フッキングの全てにおいてスムーズで力強いロッドアクションを可能にしています。

ブランクには、ダイワ最高峰のカーボン素材「SVF COMPILE-Xナノプラス」を採用。レジン量を極限まで削減し、グラファイト繊維を密に敷き詰めたこの素材は、軽量ながらも圧倒的な感度と剛性を兼ね備えています。アングラーの手元に水中の情報を瞬時に届ける性能は、フッキングの瞬間に真価を発揮します。また、X45フルシールド構造がブランクのネジレを防ぎ、正確なキャストと安定した操作性を提供します。

さらに、AGS(エアガイドシステム)を搭載し、ティップ部の軽量化と感度向上に貢献。ラインからの微細な振動をカーボンガイドがダイレクトにブランクへ伝えることで、ルアーの動きやバイトの感触を鮮明にキャッチできます。加えて、3DX構造によりロッドの復元力も強化され、安定感のあるフルキャストや、ビッグバスとのファイト時にもブレることのない性能を発揮します。

リールシートには新型「AIR BEAM SEAT」を採用し、グリッピングの自然さと快適性を徹底追求。キャストからフッキング、巻き取りの一連の動作において、アングラーの手にしっかりと馴染む構造は、長時間の釣行でも集中力を維持するための重要なポイントです。並継ハンドルデタッチャブル仕様により、携帯性にも優れ、遠征や車載時の利便性も確保されています。

スティーズSC C69MH【KING VIPER】は、繊細な操作が求められるタフコンディション下でも、常に安定した実釣性能を提供してくれるヘビーバーサタイルロッドです。一つのルアーに特化せず、状況に応じて柔軟に対応できる本機は、フィールドに立つすべての本気のアングラーにこそふさわしい一本と言えるでしょう。

スティーズSC C69MHのインプレ

ダイワのスティーズSC C69MHのインプレを紹介します。

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