ハートランド6112ULRFS-SV AGS24のインプレ

バスフィッシングにおいて「軽さ」は時に最大の武器となります。繊細なルアー操作、わずかなバイトの察知、そしてリズミカルなキャストを軽快に繰り返すためには、ロッド自体が軽く、しなやかで、なおかつ意のままに動いてくれる必要があります。そんな理想を形にしたのが、ハートランドの2024年モデル「6112ULRFS-SV AGS24」。冴掛シリーズの最新作として登場したこのモデルは、まさに羽のような操作感を実現した、フィネスアングラー待望の一本です。

6112ULRFS-SV AGS24の特徴

「冴掛 Feather Touch Technical」と名付けられたこのロッドは、ULパワーと6フィート11インチという絶妙な長さを組み合わせたスピニングロッドで、軽量ルアーの操作性を極限まで追求した設計が施されています。2000番台のスピニングリールと組み合わせた際のフィーリングは、まさに極上。3g前後のルアーをキャストした瞬間に感じるのは、従来のロッドでは得られなかった「気持ちよさ」そのものです。

このモデルに採用されているのは、DAIWAが誇る超高密度ブランク素材「SVF COMPILE-Xナノプラス」。レジンを極限まで減らし、グラファイト繊維を高密度に配置することで、軽さとパワー、そしてシャープな感度が同時に実現されています。軽量ながらも芯のある設計により、操作時のレスポンスは非常に高く、水中でのルアーの挙動を明確に把握することが可能です。

ロッド全体は感性領域設計システム(ESS)によって最適化され、アングラーの感覚と一体になるようなセッティングが施されています。ひずみエネルギーを精密に制御することで、復元力に優れた自然なベントカーブを描き、操作からキャスト、フッキングに至る一連の動作が一切のストレスなく行えます。

また、軽量化と感度向上を両立するために、ガイドにはカーボンフレームを使用したAGS(エアガイドシステム)を採用。カーボン特有の高剛性により、ラインから伝わる振動をダイレクトにブランクへと伝え、ルアーやラインの動きを手に取るように感じ取ることができます。さらに、CWS(カーボンラッピングシステム)により、パーツ取り付け部の軽量化と強度向上を実現し、ロッド全体の完成度を高めています。

ジョイント部にはV-JOINT αが採用されており、マルチピースロッドでありながら、ワンピースロッドのような美しい曲がりと優れた操作感を実現。キャスト時のパワーロスを最小限に抑え、正確でシャープな振り抜きを可能にしています。

ハートランド6112ULRFS-SV AGS24は、ただの軽量ロッドではありません。アングラーの感覚と完全にシンクロし、リグの挙動を自分の手で操るかのような精密な操作が可能な、まさに「冴掛」の名にふさわしい一本です。その操作感は、初めて手に取った瞬間に感じる「羽のような軽さ」と共に、釣りに新たな楽しみと深みをもたらしてくれることでしょう。

ハートランド6112ULRFS-SV AGS24のインプレ

ダイワのハートランド6112ULRFS-SV AGS24のインプレを紹介します。

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