バスフィッシングにおいて、ミドルレンジを安定して攻略できるクランクベイトは数少ない存在ですが、その中で確かな地位を築いているのが「ファットペッパー」です。3m前後という水深は、バスが日中に身を潜めることの多いレンジであり、そこへ正確に、かつストレスなくルアーを届け続けられることが、釣果に直結します。ファットペッパーはまさにその条件を満たすために開発された、クランクベイトの完成形と言える存在です。
ファットペッパーの特徴
ファットペッパーの最大の魅力は、圧倒的な飛距離と、それによる潜行性能の高さにあります。全長70mm・重さ17.5gのボディは空気抵抗を抑えたフォルムに設計されており、キャスト時には美しい飛行姿勢を維持。これによって他の同クラスのクランクベイトを凌駕する飛距離を実現しています。広範囲をスピーディにサーチできるため、限られた時間でも効率的にバスのポジションを見つけ出すことができます。
さらに、この優れた飛距離はそのまま潜行深度の確保につながっており、キャスト直後から水を噛んで一気に潜ることで、ターゲットとする3mレンジまで素早く到達。深度をしっかりとキープしたまま泳ぎ続けるので、ストライクゾーンを長く保てる点も大きなアドバンテージです。バスが回遊しているルートやストラクチャー周りを確実にトレースできるため、バイトチャンスを逃しません。
アクションはシャープなローリングバイブレーションが中心で、タイトな振動ながらも水をしっかりと押し、バスに強い波動で存在をアピールします。障害物に対する回避性能にも優れており、リップがストラクチャーに当たっても跳ね返るようにすり抜けるため、根掛かりのリスクを最小限に抑えながら積極的に攻めることができます。
加えて、前後のトレブルフックには化学研磨が施された#4フックを採用し、掛かりの良さとバラしにくさも兼ね備えています。リングサイズも標準の#3が使用されており、扱いやすさと強度のバランスも良好です。
ファットペッパーの使い方
ファットペッパーは、基本的にただ巻きでその性能を最大限に発揮します。ゆっくり巻けばタイトなローリングアクションで、速巻きすればスピーディーにバスのリアクションバイトを誘うアプローチが可能。水深3m前後のウィードエッジやリップラップ、沈み物周辺をトレースすることで、ストライクチャンスを生み出せます。
キャストから巻き始めまでのレスポンスが非常に良いため、ショートディスタンスでもしっかり潜り、狙ったレンジを外さずにトレースできるのも大きな強みです。障害物に軽く当ててからポーズを入れたり、巻き速度に緩急をつけるなどの変化を加えることで、バスに喰わせの間を与えるテクニックも効果的です。
ラインはフロロカーボンの10〜14ポンドが相性良く、リップの潜行角と合わせて安定したレンジキープが可能となります。また、ロッドはミディアム〜ミディアムヘビーのベイトロッドが理想で、巻き感度とトルクのバランスが取りやすいセッティングになります。
ファットペッパーは「飛ぶ・潜る・釣れる」というクランクベイトの理想を形にしたルアーです。ミドルレンジを極めたいアングラーにとって、信頼できる一本になることは間違いありません。どんな状況でも安定した結果を出したいなら、このルアーの投入をぜひ検討してみてください。
ファットペッパーのインプレ
ティムコのファットペッパーのインプレを紹介します。
#北の聖地2日目
雷魚は全てクランクで。雷魚はリミット❗❗チッパワXDDとマッドペッパーとファットペッパー。
唯一のバスはエスケープツイン😅 pic.twitter.com/BaX3FUG98D— ゲイリー (@lg5QbmtWpZrr3Sc) July 21, 2023
ファットペッパー150の某カラーが南湖で劇的に釣れる時がある。
画像はいつも琵琶湖でお世話になっているzonoさん
数年前4月の南湖でファットペッパー150の某カラーで60up10lbオーバーを釣り上げている。 pic.twitter.com/Nyc4zwxoa2— 竿師大野®🌟 (@saoshiono) November 5, 2018