トップウォーターにおけるフィネスとアピール力の両立――その理想を体現したのが「ステルスペッパー110」です。従来の繊細なアプローチをそのままに、サイズアップによってサーチ能力と存在感を強化したこのモデルは、広範囲からのビッグフィッシュ攻略を可能にします。圧倒的な飛距離と、無防備なナチュラルアクションを両立するステルスペッパー110は、まさに一撃必釣のポテンシャルを秘めた一体です。
ステルスペッパー110の特徴
ステルスペッパー110は全長110mm、15gクラスのフローティングスイッシャーで、ステルスペッパーシリーズ最大サイズとなります。最大の特徴は、極薄0.3mmのステンレスバネ材を用いた専用設計のプロップ。このプロップは、自重が軽く極めて高い初期回転性能を誇り、デッドスローリトリーブからファストまで、どんな速度でも確実に回転し続けるという性能を実現しています。
70mmや55mmサイズでは0.2mm厚のプロップが使われていましたが、110mmサイズではプロップの大型化に伴い剛性を保つために0.3mm厚へと変更。これにより、プロップの破損や変形を防ぎつつ、回転性能も維持されています。また、リアプロップへの干渉を最小限に抑えるため、専用設計のオリジナルヒートンを使用し、リアフックを後方へわずかにずらしてマウント。結果として、トラブルレスな使用感を追求しています。
内部構造には、固定式の低重心ウェイトを採用。これによって、どのスピードで引いてもボディが回転することなく、安定したスイム姿勢を維持します。無駄な動きを一切排除した「動かないボディ」が、プロップの生み出す水流と微波動を最大限に活かし、無防備なベイトフィッシュの姿を忠実に再現しています。
ステルスペッパー110の使い方
ステルスペッパー110は、トップウォーターでのサーチベイトとしての性能にも優れています。15gクラスのウェイトは優れたキャスタビリティを実現し、広範囲に探ることが可能。アングラーにとって非常に有利な状況を作り出します。特にビッグフィッシュを狙う場面では、視覚的にも存在感のあるこのサイズが大きなアドバンテージとなります。
基本的な操作は、ステルスペッパーシリーズ共通の「リトリーブスピードの緩急をつける」こと。デッドスローでナチュラルに引けば、スプーキーなバスにも違和感なく口を使わせることが可能ですし、ファストリトリーブでリアクションバイトを誘発する戦略も有効です。特に表層近くでバスが浮き気味の時や、活性が高まっているタイミングには、ファストリトリーブが強烈な効果を発揮します。
また、ルアー自体がブレずに直進するため、風が強い日や濁りのある状況でも安定した誘いが可能。PEラインとの組み合わせで飛距離とアクションのレスポンスを高め、ライト〜ミディアムクラスのベイトタックル、またはパワー系スピニングタックルとの相性が抜群です。
「ステルス=見えない」ではなく、「余計な動きを排除したリアリズム」。ステルスペッパー110は、音でもなく派手なアクションでもなく、バスの本能に直接訴えかける“静のルアー”として、確かな存在感を放ちます。広範囲からの攻略を可能にする飛距離と、スレたビッグバスを喰わせる静かな力を併せ持つこの一体は、今後のトップゲームに欠かせない存在となるでしょう。
ステルスペッパー110のインプレ
ティムコのステルスペッパー110のインプレを紹介します。
曽原湖に浮いてる友人から送られてきた
ステルスペッパー110でラージ44だそうだ pic.twitter.com/QbnVVddjPe— ぱんてら (@GhostofKinkasan) June 2, 2018
ステルスペッパー110で連チャン(楽しー) pic.twitter.com/9q1qqsOv0h
— KiTA (@kita4067) May 20, 2022