ゲーリーヤマモトのギークプロップは、従来のプロップ系ルアーにはない新しいアプローチで開発されたスローシンキングタイプのアイテムです。監修を務めたのは、ルアーデザイナーとして知られる“イジルの大好きクワガタさん”。青木大介プロの師匠としても知られる人物が手掛けたことで、その完成度は非常に高く仕上がっています。全長62mm、自重約3.3gというサイズ感で、クリアウォーターやプレッシャーの高いフィールドでもバスに違和感を与えず口を使わせる能力を持っています。クワガタシリーズの第一弾として登場した本ルアーは、透明プロペラの回転とアワビインサートの煌めきを融合させ、視覚・聴覚の両面から魚にアピールするのが大きな特徴です。
ギークプロップの特徴
ギークプロップは、バスに余計な違和感を与えないことを徹底的に追求した設計が魅力です。まず、透明なプロペラはごくわずかな水流でもスムーズに回転し、寄ってきた魚に不自然さを感じさせません。さらに、揺れを抑えたボディと絶妙な水平バランスによって安定したスローリトリーブが可能になっています。最大のこだわりは、ボディにインサートされたアワビ素材で、光の加減によって微妙に反射が揺らぎ、まるで生命感を持つ小魚のような存在感を演出します。このアワビパワーをさらに引き立てるためのボディ形状が設計されており、クリアウォーターでも視認力の高いバスに強烈なアピールを届けます。スローシンキング仕様であるため、表層からやや深めのレンジまでを自然に攻略できる点も大きな魅力です。
ギークプロップの使い方
ギークプロップの基本的な使い方は、キャストして狙ったレンジまで沈め、そのレンジをキープしながら超スローに引いてくることです。超スローとは、ロッドティップから水面までのラインのたるみの重さだけでルアーが寄ってくるほどのスピードを指し、バスが最も違和感なくアプローチできるリトリーブ方法となります。スピニングタックルにフロロカーボン2.5~4ポンド、またはPEライン0.4~0.8号+フロロリーダー4~5ポンドを組み合わせるのが推奨されており、軽量ながらもしっかりとしたコントロールが可能です。状況によっては放置して漂わせたり、リトリーブ中にわずかなストップを入れることで、バイトチャンスを増やすこともできます。
さらにユニークなのは、プロペラの交換が可能である点です。ヒートンタイプを採用しているため、スペアパーツの交換や自作プロペラへのカスタムも容易に行えます。例えば、より軽い透明プロペラに替えてナチュラルな動きを追求したり、あえてプロペラを外して別のアプローチを試すこともできます。わずかな調整で異なる表情を引き出せるため、アングラーの創意工夫が反映されやすいルアーといえるでしょう。
このようにギークプロップは、透明プロペラとアワビインサートが織りなす独自の存在感、そしてスローシンキング特有の攻略力を備えた特別なルアーです。クリアウォーターやプレッシャーの高いフィールドでこそその真価を発揮し、繊細ながらも確実に魚を引き寄せる一本として活躍します。
ギークプロップのインプレ
ゲーリーヤマモトのギークプロップのインプレを紹介します。
裏磐梯のエリアにて
やっぱりトップは面白い!ソフトシェルタイニーシケイダーとギークプロップにて pic.twitter.com/rDgV1Kbl5p
— あきみずもぐら (@mogurasphere) September 16, 2018
ギークプロップに20匹くらいチェイス(^_^;) pic.twitter.com/AspeeQkgFs
— KAZU (@kazunoshinTW) April 20, 2014