水面直下から1メートル強という絶妙なレンジで、圧倒的なバイト誘発力を誇るジャークベイト、それがサイドステップです。名前の通り、左右に切れ込むようなシャープなステップアクションでデカバスのスイッチを強制的に入れる設計がなされており、ジャーク&ライズという攻め方においてその真価を発揮します。
サイドステップの特徴
サイドステップは、ただの左右ダートではなく、横っ飛びする動作の中に「ブルブルッ」とした微細な振動と「ギラギラッ」としたフラッシングを同時に織り交ぜることで、単調になりがちなアクションに生命感を持たせています。この独特のアクションは、ダート直後にロールしながら浮上する、いわゆる“ライジング”のタイミングで最大のバイトチャンスを生み出し、バスの捕食本能を強く刺激します。
そのレスポンスの良さは、固定重心でありながらも、まるで重心移動システムを搭載しているかのような飛距離と飛行姿勢の安定性を実現している点にも表れています。ボディ内部の絶妙なバランス設計により、キャスト時はカッ飛び、アクション時は安定した挙動を保ちます。これにより、広大なシャローやカバーエリアをストレスなく、効率的にサーチすることが可能です。
そして、フックにも強いこだわりが見られます。採用されているのは高強度なストロングカーブドポイントフック(デコイY-S21)で、カバー絡みを抑えつつ、掛けた魚を逃さない設計です。3フック構成によりフッキング率も高く、リアフックのサイズバランスまで緻密に調整されていることからも、サイドステップが「釣るためのジャークベイト」であることがわかります。
サイドステップの使い方
サイドステップは、ジャーク&ライズメソッドを軸に展開するルアーですが、使い方は意外とシンプルです。基本は「ジャーク → ポーズ」の繰り返し。ジャークで横方向に鋭くダートさせた後、ポーズでロールしながら浮上させることで、リアクションと食わせの両要素をバスに与えることができます。
特に効果的なのは、水がクリアで視覚的なアピールが重要な状況や、春先のシャローにデカバスがさしてきたタイミング。バスが見えていなくても、その存在を察知させる力があるため、カバーの奥や障害物の際に投げ込み、数回ジャークして浮かせるだけで、隠れていた魚が突如として飛び出してくることも珍しくありません。
また、フローティングタイプであるため、カバー際でのポーズ中に根掛かりしにくく、攻めの釣りをより大胆に展開できるのも魅力の一つ。ライズスピードを調整することで、バスの反応に応じたアクションチューニングも容易に行えます。
サイドステップは、タフコンディションでも口を使わせるための「あと一本」の切り札でありながら、デカバスとの出会いを生み出すための「最初の一投」としても非常に信頼できるルアーです。ジャークベイトというジャンルを、より実戦的かつ強力に機能させたいアングラーにこそ手にしてほしい一本です。
サイドステップのインプレ
エバーグリーンのサイドステップのインプレを紹介します。
🔥ジャークベイト🔥
【サイドステップ】
左右に綺麗にダートするので使いやすい
王道ミノー!ロッドは
ORION‘ライトニングストライク67ML+
ジャーク等操作系も👍#エバーグリーン#ジャークベイト pic.twitter.com/toZrQjeBgP— ひらしまりょう (@eg_rashima) November 20, 2023
今夜のルアーはエバーグリーンのサイドステップ!去年秋、琵琶湖の中型バスたちをトリコにしてくれた(⍢)ディープからこのルアーを目がけてバイトしてくる映像が焼き付いて離れナイ!٩( ᐛ )و pic.twitter.com/2NNNJ4mSiD
— おの (@NossaPesca) March 5, 2016