小型ながら確かな存在感と性能を誇る羽根モノルアー、アベンタクローラーRSチキータは、フィネススタイルのトップウォーターゲームにおいて新たな可能性を提示する一本です。天然木の素材感、アクション性能、そして多彩なスピード対応力が詰め込まれたこのルアーは、ただのミニサイズでは終わらない本格派の実力を秘めています。
アベンタクローラーRSチキータの特徴
アベンタRSチキータの最大の特徴は、天然杉(シダー)ウッドによるボディ構造です。もともと羽根モノの究極と称された「アベンタRS」には桐ウッドが使用されていましたが、チキータではより小型のボディに適した素材として杉ウッドが採用されています。これは小さなサイズゆえに桐では強度不足や水絡みの悪さが課題となり、最適なバランスを模索した結果の選択です。
杉ウッドは桐と同様に軽比重で高い浮力を持ちながら、建築用材にも使用されるほどの耐水性と耐久性を備えた優れた素材です。この素材によってチキータは、5cm以下というミニサイズながらもしっかりと水を掴み、破綻しないスイム姿勢を保ちながら、耐久性にも優れた構造を実現しています。
アクション面では、アベンタRSが得意とするデッドスローリトリーブに完全対応しつつ、中〜高速巻きにも破綻せずに対応可能な広いスピードレンジを実現しています。水面をもがく虫や小動物を演出するような極めてスローなリトリーブでは、まるで本物の蝉が波紋を広げながらもがいているかのような自然な波動を発生させます。この“移動最小距離でのアピール”は、プレッシャーの高いフィールドやタフな状況で特に真価を発揮します。
さらに、リトリーブスピードを上げたときの性能も見逃せません。高速巻きでは逃げ惑う小魚のようなスピーディなアクションに切り替わり、ファーストバイト後のセカンドバイトを誘発する力強いアピールを見せます。これは単なる虫系ルアーではなく、バスベイト的な要素を兼ね備えた二面性のある設計であり、より多彩な状況への対応力を高めています。
また、ボディサイズが小さいことによるキャスト精度の高さやプレッシャー軽減も大きな魅力です。軽量な8gというウェイトながら、バランスの良い形状と高浮力によって、ピンスポットへのアプローチやストラクチャー周りでの丁寧な誘いが可能になります。狭いポイントやオーバーハング下など、これまで大型羽根モノではアプローチが難しかった場所にもスムーズに投入できる操作性の高さは、フィネスな釣りを展開するうえで大きな武器となります。
アベンタクローラーRSチキータの使い方
アベンタRSチキータの基本的な使い方は、超スローリトリーブによる“虫アクション”がベースです。水面にルアーを落とした後、極限までスピードを抑えてリールを巻くことで、細かい波紋を断続的に発生させながら水面を引いてくることができます。これにより、水面で必死にもがく蝉や蛙といった水生昆虫の断末魔をリアルに演出し、フィーディングにスイッチの入ったバスに強烈なバイトを引き出します。
また、セカンドバイトを狙いたい場面では、意図的に高速リトリーブを行うことで“逃げる小魚”を演じることができます。水面を滑るように動くチキータは、トリガーとなるスピード感と生命感を併せ持ち、スローなアクションで追わせたバスに、速巻きで喰わせるという緩急のある演出が可能です。
さらに、ピンポイント攻略では短いキャストでの“ピタ止め”も効果的。落水直後の放置から、チョンとロッドを動かして微波動を生み出し、バイトを誘う方法はサイトフィッシングやクリアウォーターでのプレッシャー対策として有効です。
アベンタRSチキータは、その小さなサイズに高性能を詰め込んだ、羽根モノルアーの中でも非常に完成度の高い一体です。タフな状況、プレッシャーの高いフィールド、ピンポイント攻略、いずれのシーンでも頼れる“ちびっこ本格派”として、ルアーボックスに常に忍ばせておきたいアイテムです。
アベンタクローラーRSチキータのインプレ
イマカツのアベンタクローラーRSチキータのインプレを紹介します。
風が弱い朝だけまわったけど
ん〜なかなか厳しい
3バイト1ヒットしかもギル!
いついらいやか?ギル釣ったのは
さすがチキータギルまで釣れる👍#柳川クリーク
# アベンタクローラーRSチキータ pic.twitter.com/1c5lsMgwg4— ポンセ (@udk4Sx2sqqgAUz5) May 7, 2025
アベンタクローラーRS チキータ!!
もはや説明不要。
元祖にして唯一無二の性能を持つ、
アベンタクローラーRSにダウンサイジングモデルが登場します(^^)50mm8g、強めのスピニングかライトなベイトタックルで気持ちよく扱えます🙆♂️… pic.twitter.com/DFCO4YnKKk
— 亀滝拓夢Kametaki Takumu (@kame_44_) April 28, 2025