ダイワのスティーズC68ML-SVのインプレ

現代のベイトフィネスシーンにおいて、より高精度な操作と快適なキャストフィールを求めるアングラーのために登場したのが、ダイワのスティーズC68ML-SV【SKYRAY 68】です。2011年の初代スカイレイ登場から10年の時を経て、赤羽修弥の手によってフルモデルチェンジされたこのロッドは、霞ヶ浦水系を舞台に数々の実績を重ねた彼のノウハウと、ダイワの最高峰テクノロジーが結実した一本と言えるでしょう。

スティーズC68ML-SV【SKYRAY 68】の特徴

SKYRAY 68は、ベイトフィネスロッドとしてはやや強めに設定されたフルチューブラー構造を持ち、ボトムに点在する障害物に対する「抜け感」の良さが際立つモデルです。ティップ先端に適度な張りを持たせ、第3ガイド付近からしなやかに曲がる「への字テーパー」を採用することで、ラインスラックを活かしたリグの操作が格段にしやすくなり、タフな状況でもナチュラルな誘いを可能にします。小さなバイトも逃さず、しかも掛けてからは自動的に魚を浮かせられる設計で、操作性とフッキング性能の両立がなされています。

ロッドの核となる素材には、ダイワ最高峰のカーボンテクノロジー「SVF COMPILE-Xナノプラス」が採用されています。これは極限まで樹脂を排除し、カーボン繊維を高密度で配置することで、反発力に優れた超軽量ブランクを実現。この素材がもたらす強靭なバットパワーと、細身ながらしなやかなティップとの絶妙なバランスが、ボトムの凹凸や水中のわずかな変化を手に取るように感じ取らせてくれます。

加えて、ロッド全体にはX45フルシールド構造が施されており、キャスト時やフッキング時に発生するネジレを徹底的に抑制。ロッドの軸がブレることなく力がダイレクトに伝わり、より正確なキャスティングとフッキングを実現しています。ベイトフィネスロッドでありながら、細かいスタックの回避や、ピンスポットへの高精度なキャストを安定して繰り出せるのは、こうした構造による恩恵です。

リールシートには、新設計のAIR BEAM SEATを搭載。オフセット構造によって低重心化を図り、握った際の安定感と操作性が格段に向上しています。特にキャストからリトリーブ、フッキングまで一連の動作の中で、指の移動や持ち替えを自然に行える形状は、長時間の釣行でもストレスを感じさせません。

さらに、6フィート8インチというロングレングス設定により、遠投性能とラインメンディングのしやすさも大きく向上。キャスト時のストロークが長く取れるため、ハングオフや障害物越しのアプローチも思いのまま。岸釣りにおいても、その長さは明確なアドバンテージとなり、様々なシチュエーションでの対応力を引き上げています。

SKYRAY 68は、ネコリグ、ダウンショット、ジグヘッド、ノーシンカー、ライトキャロ、ワッキーリグ、小型ラバージグなど、軽量リグ全般を扱うことができ、ボトムコンタクトを重視したフィネスゲームに最適です。その性能は、アングラーの意図と直結する操作感を提供し、確かな手応えをもたらしてくれます。

ベイトフィネスロッドの中でも際立った存在感を放つスティーズC68ML-SV【SKYRAY 68】は、状況に応じた釣りの引き出しを広げ、アングラーの可能性を一段上のステージへと導いてくれることでしょう。フィールドの変化を読み、魚との駆け引きを楽しみながら、確実に釣果へと結びつけてくれる信頼の一本です。

スティーズC68ML-SVのインプレ

ダイワのスティーズC68ML-SVのインプレを紹介します。

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