V3ミノーは、近年のルアーの主流となっているハイピッチアクションとは一線を画す設計思想で生まれたミノーです。ワカサギやシラウオといった小魚を忠実に模した、ヨタヨタとした弱々しいスイムアクションが最大の特徴で、デカバスを焦らせて口を使わせるための特別なアプローチを可能にします。北大祐の理論に基づき、魚にルアーを覚えさせず、ナチュラルに誘うことを徹底的に追求した一品です。
V3ミノーの特徴
このルアーのアクションは、派手さではなく弱さを演出することに特化しています。従来の多くのルアーが細かいピッチで動くのに対し、V3ミノーはフラフラと揺れるような、まるで力なく泳ぐ小魚のような軌道を描きます。これにより、警戒心の強いビッグバスにも違和感を与えず、自然なベイトフィッシュの存在として認識させることができます。
また、信頼性の高いイチカワフィッシング製「カマキリ84S #8」を標準装備している点も大きな強みです。鋭いフックポイントと高い耐久性により、ショートバイトやスローな吸い込みにも対応でき、確実にフッキングへ持ち込むことができます。
開発のきっかけとなったのは、カスミ水系での釣りの経験です。特にワカサギが多く生息するフィールドで効果を発揮することが確認されており、日本全国のシャイナー系小魚が豊富な湖沼やリザーバーでも力を発揮します。水質やプレッシャーの高い環境下においても、V3ミノーの弱々しいアクションはバスに強烈なプレッシャーを与えることなく、自然にバイトを誘発します。
V3ミノーの使い方
基本的な使い方は「ただ巻き」です。ミディアムリトリーブからデッドスローリトリーブまで幅広く対応し、巻くだけでヨタヨタとしたアクションを展開してくれます。特にスローなリトリーブでは、まるで弱り切った小魚が漂うような演出となり、低活性時のバスにも効果的です。
また、ストップ&ゴーやトゥイッチといったアクションにも柔軟に対応可能です。ストップを入れることで食わせの間を演出し、トゥイッチを加えることで弱った小魚が必死に逃げ惑う様子を再現できます。これにより、シンプルな「ただ巻き」だけでなく、多彩な攻め方で状況に合わせたアプローチが可能です。
ワカサギやシラウオが多いフィールドで真価を発揮するV3ミノーは、弱さを武器にした新しいミノーイングの可能性を広げるルアーです。派手な動きではなく、あえて力の抜けた自然なアクションでバスを焦らせ、思わず口を使わせる力を持った一本といえるでしょう。
V3ミノーのインプレ
ペイフォワードのV3ミノーのインプレを紹介します。
昨日の柳川クリークでの一本はV3ミノーのテロテロ〜巻き。
ウイニングシラウオは僕のお気に入りカラーであり、膨張色が水質にいい感じにマッチします😊
昨年もこのアクションで春のプリスポーンを連発‼︎
シャッドでは底を叩いたり強い場合などにとても活躍します👍@payforward18 #v3ミノー pic.twitter.com/YYuRig2WJo— 古賀 祐也 Yuya Koga (@kogakunbass) February 25, 2023
久しぶりのホームレイク。
V3ミノーで1091😚 pic.twitter.com/9RfMaVgJN1
— 北大祐 (@kita_daisuke) October 22, 2024