静かな水面に突如現れる金属音と波動――「プロップペッパー」は、トップウォーターの中でも一線を画す“食わせ”のためのスイッシャーです。プロップテクノロジーによって生まれた独特のアクションと音、そして計算し尽くされた設計が、タフな状況下でもバスを引き寄せる力を持っています。リトリーブスピード、浮力、音のすべてにこだわり抜かれたこの一本は、フィネスなトップゲームの切り札となる存在です。
プロップペッパーの特徴
プロップペッパーの最大の特徴は、ヒヨコブランドのプロップテクノロジーPAT.を採用した、0.8mm厚のステンレス製プロップです。このプロップは、重量によってあえて回転に抵抗を持たせ、始動時に独自の波動と水流を生み出します。プロップの穴がスクエア形状になっていることで、回転時にカップワッシャーとヒートンに接触し、クリック音を発生。これが水面下で独特の音響効果と波動を作り出し、スレたバスに対しても新鮮な刺激を与えます。
プロップは前後に装備されていますが、それぞれが逆方向に回転する仕様となっており、ルアー全体のバランスと直進性を維持。リアフックを排除している点も、プロップの回転を妨げないための設計であり、あくまでプロップの性能を最大限に引き出すことに特化しています。
また、ボディ全体の浮力を控えめにすることで、水面に出てきたバスがルアーを吸い込みやすくなり、トップウォーター特有のミスバイトを大幅に軽減。バスが水面を意識しているものの、派手なアクションや速い動きに反応しきれない時に、まさに“食わせのタイミング”を提供してくれます。
プロップペッパーの使い方
プロップペッパーの基本的な使い方は、プロップがギリギリ回転するスピードでのスローリトリーブです。水面に引き波を立てながら、プロップが「カチカチ」と音を立てて回ることで、視覚・聴覚・波動の三方向からバスにアピール。特に無風で鏡のような水面や、プレッシャーの高いフィールドでは、この控えめながらもしっかりとしたアピールが抜群の効果を発揮します。
また、悪天候時には、リトリーブ中に軽くジャークを加えることで、さらに変則的な音と波動を生み出すことができます。これにより、通常のスイッシャーとしてだけでなく、ジャークベイト的な誘いも可能になり、リアクションバイトを狙う場面でも活躍します。
タックルはミディアムクラス以上のベイトタックルがおすすめで、ナイロンやフロロの12〜16ポンドラインとの組み合わせがバランス良好です。ラインアイやプロップの微調整によってアクションの安定性を高めることもでき、フィールドに合わせたチューニングの楽しさもあります。
プロップペッパーは、ただ巻くだけで“魅せて喰わせる”性能を持つ、知的なトップウォータールアー。音、波動、アクションすべてが繊細に計算された設計で、タフコンディションでも魚に口を使わせる力を秘めています。静かな水面に小さな異変を起こし、バスの本能を刺激するその一投――プロップペッパーは、トップゲームにおける確かな武器となるでしょう。
プロップペッパーのインプレ
ティムコのプロップペッパーのインプレを紹介します。
久しぶりにプロップペッパーで釣れたぞ pic.twitter.com/0tITtA0OQu
— 村🌲 (@umai_ramen_umai) August 2, 2024
むちゃくちゃ釣れる神ルアー、プロップペッパーの糸ヨレ問題…
1日投げると、くるくるになってしまいます。
コレを解消するチューニングがコレ。シロギス仕掛け砂ズリの応用です。… pic.twitter.com/Uo4agb4JO3
— うなぎいぬ🦅大津清彰 バス釣り真相解明&新訳バスフィッシング教書連載中 (@unagiinu1092) June 21, 2025