バスフィッシングにおいて、テクニカルな操作と繊細さ、そして確実なフッキング力を求めるアングラーに応えるべく誕生したのが、シマノのバンタム163ML-2です。細やかなルアー操作とパワーベイトフィネスの両立を目指して開発されたこのモデルは、ただの2ピースロッドではありません。ロッド全体に込められた「掛けて獲る」ための技術と思想が、まさにフラッグシップモデルの名にふさわしい一本となっています。
バンタム163ML-2の特徴
バンタム163ML-2は、ミディアムライトパワーのテクニカルなキャスティングロッドでありながら、独自のワン&ハーフ設計により、強靭なバットパワーを備えています。この設計は、継ぎ目をグリップ上部に設け、接続部の径を一段階太くすることで、ルアーのキャスタビリティ向上とリフトパワーの強化を実現しています。つまり、繊細な操作を可能にしながら、フッキング後は力強く魚を浮かせる性能も併せ持つという、まさに“攻め”のための一本です。
このロッドの魅力は、操作系プラグとの相性の良さにあります。ジャークベイトや小型トップウォーターといった「動かして誘う」ルアーにおいては、初動でしっかりと水を掴み、瞬時にルアーを跳ねさせるレスポンスの良さが際立ちます。加えて、繊細なティップがバイトを確実に捉え、強化されたバットがそのバイトを逃さず、しっかりとフッキングへとつなげます。この一連の動作がスムーズに行えるのは、シマノが誇るスパイラルXコアとハイパワーXという二重のカーボン補強構造による高い剛性と捻れの抑制によるものです。
バンタムシリーズに共通するもう一つの大きな特徴が、素材へのこだわりです。163ML-2には、使うほどに手になじみ、経年変化とともに味が出るコルクグリップを採用。これは単なる装飾ではなく、長年にわたって愛用できる耐久性とバスロッドに対する信頼感の象徴です。実際、傷や風合いがそのままアングラーの経験値を物語る存在となるのは、コルクならではの魅力といえるでしょう。
そして、バンタム163ML-2は、パワーベイトフィネスにも対応しています。例えばヘビーラインでベジテーションやマンメイドストラクチャーを撃っていくようなスタイルでも、このロッドはティップの繊細さとバットの強さを生かし、正確かつ確実なアプローチを可能にします。小型のワームや軽めのルアーを狙ったスポットへ滑り込ませるように送り込み、バイトの瞬間には迷いなく合わせを入れる。そんな釣りを、この一本で展開できます。
価格は41,600円から52,000円(税別)と、ハイエンドモデルらしい設定ではありますが、妥協のない素材と設計、そして確実な釣果に繋がる高い性能を考えれば、長く使い続ける価値のあるロッドです。バンタム163ML-2は、真のバスアングラーのために設計されたロッドであり、テクニカルな釣りと力強いファイトをひとつにした、シマノの技術と情熱の結晶といえるでしょう。
バンタム163ML-2のインプレ
シマノのバンタム163ML-2のインプレを紹介します。
ボートチニング用に一本追加です♪
バンタム168L+BFS
最近はバンタム163ML-2を使っているのですがバンタムが自分の釣りにピッタリなので少しライトめなロッドも追加しました♪ #チニング#ボートチニング pic.twitter.com/pXp45R2aLp— ならっち (@CxJ7JFB0uMjrCDR) September 13, 2023
メタニウムと迷いましたが19アンタレス買ってみました。
バンタム163ml-2と合わせての使用。ボートチニングにおいて僕の理想のパワーフィネスタックルになってくれるはず🫥 pic.twitter.com/eoo5zsQ6iX— ならっち (@CxJ7JFB0uMjrCDR) May 23, 2023
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