ダイワのIM Z TW 200-Cのインプレ

ベイトキャスティングリールの世界に、新たな時代の扉を開くDAIWAの挑戦。それが「IM Z TW 200-C」です。単なる高性能リールの枠を超え、釣り人一人ひとりのスタイルや成長に寄り添う次世代モデルとして誕生したこのリールは、革新的なテクノロジーを携え、未知のフィッシング体験へと誘います。

IM Z TW 200-Cの特徴
IM Z TW 200-Cのインプレ

IM Z TW 200-Cの特徴

IM Z TW 200-Cは、DAIWAが掲げる「DAIWA CONNECTED」の理念を象徴するモデルです。スマートフォンと繋がるこのリールは、ただの道具ではなく、釣りのパートナーとしてアングラーの挑戦を支えます。最大の特徴は「DAIWA CONNECTING-SYSTEM」に対応している点で、リール本体の機能アップデートやデータ蓄積が可能です。釣行回数や飛距離を記録し、条件を満たすことで新たなブレーキモードをアンロックする仕組みは、まさにリールが「進化」する感覚を味わえる革新的な機能です。
搭載されるINTELLIGENT MAGFORCEは、スプールの回転をリアルタイムで検知し、ブレーキ力や特性をデジタル制御します。スタンダードモードのほか、PEロングキャストやビッグベイトモードといった、個性豊かなモードをアプリ経由で追加できるため、一台でさまざまなルアーや状況に対応可能です。これにより、向かい風や軽量ルアー、大型ベイトまで自在に扱え、アングラーの戦略が大きく広がります。
さらに、IM Z TW 200-Cは直径38mmの大口径スプールを搭載しながら、10g程度の軽量ルアーから4ozクラスのビッグベイトまで対応する広い適応力を誇ります。ラインキャパシティはフロロ18lbで100mと、ビッグベイトやディープクランクなどの巻き物に最適です。新設計のインダクトローターにより、安定したキャスト性能と遠投性能を両立しており、LIMITBREAKERとは異なる「使いやすさ」に重点を置いた設計が光ります。
巻きの操作感にも徹底的にこだわっており、HYPERDRIVE DESIGNを搭載することで初期性能の持続を追求。ハイパードライブデジギアとハイパーダブルサポートの組み合わせは、滑らかで力強い巻き心地を生み出し、長時間の使用でも疲れを感じさせません。また、フルアルミ製のHYPER ARMED HOUSINGは、剛性と精度を両立し、モンスターフィッシュにも対応できる頼もしさを備えています。
快適性を支える装備も充実しており、新たに採用されたハイグリップIシェイプパワーラージノブは、力強い巻き取りに最適な形状で、高い操作性を誇ります。加えて、ドラグ引き出しクリックが搭載されており、大物とのファイト時にドラグの動きを音で把握できるため、安心感が格段に増します。
IM Z TW 200-Cは、LEDライトによる状態表示やコントロールスイッチの直感的な操作性も魅力です。スマートフォンやウェアラブルデバイスと連携することで、釣行データを瞬時に確認できるだけでなく、リール本体のアップデートによって性能を進化させ続けられるのは、このリールならではの強みです。充電式バッテリーを内蔵しており、一度のフル充電で約700投のキャストが可能なため、釣行の途中で不安になることもありません。
IM Z TW 200-Cは、単なる釣具の域を超え、デジタルと融合した新しい釣りの未来を切り拓く一台です。巻き物にもビッグベイトにも対応するその懐の深さと、常に進化し続けるポテンシャルは、これからのベイトキャスティングを変えていくことでしょう。