ダイワのブラックレーベルC610Mのインプレ

バスフィッシングにおける「投げる」「誘う」「掛ける」「獲る」の一連の動作において、いかにアングラーの意思に忠実に応えるか。その本質を突き詰めてきたダイワの名作シリーズ「ブラックレーベル」が、2025年に第4世代として新たな進化を遂げました。その中でも特に注目される一本が「ブラックレーベルC610M」。ワイヤーベイトを主軸に据えつつも、多彩な釣法をカバーするバーサタイル性能を備えた本格派ロッドです。

ブラックレーベルC610Mの特徴

ブラックレーベルC610Mは、遠投性能とアキュラシー、そして感度と操作性、さらには掛けた後のパワーまで、すべてを高次元で融合したワイヤーベイトスペシャルとして設計されています。シャローカバーを正確に撃ち抜く精度の高いキャスト性能に加え、沖のピンスポットまでしっかりとルアーを送り込む飛距離も兼ね備えています。その根幹にあるのが、中弾性カーボンをベースに超高弾性カーボンを組み合わせた独自のブランク構造。この特殊なブレンドにより、強靭なバットとシャープな立ち上がりのテーパーが実現され、重めのルアーでも安定したキャストと正確なアプローチが可能となっています。

テーパー設計には、注目すべき「への字テーパー」が採用されており、ティップ部分で不要な力を逃がしつつ、ルアー本来の泳ぎを最大限に引き出します。この構造によって、スラックラインリトリーブを自然に演出することができ、スタックを避けながらも確実なフッキングへとつなげることが可能になります。アングラーが意識しなくても“釣れる状態”を作り出してくれる、まさに攻守一体の優れた設計です。

さらに、クランキングやスイムジグといった巻き物だけでなく、ネコリグやテキサスリグなどのワーミングにも対応可能な高い汎用性を持っています。このように、特定の釣法に特化しながらも、他のスタイルにも柔軟に対応できる点が、ブラックレーベルC610Mの大きな強みです。バーサタイル性能に優れたフルチューブラーブランクの特性が、使い手の技術を最大限に引き出します。

搭載されているダイワの最新テクノロジーも、実釣性能を支える重要な要素です。ブランクのネジレを抑制しキャストの安定性を高めるX45フルシールド、張りと粘りをバランス良く備えたHVFカーボン、そして操作時の一体感を生み出す新型リールシート「ZERO SEAT」など、細部に至るまで抜かりない設計がなされています。

外観は伝統のブラックを基調にしつつも、マットな質感とクールなEVAグリップで洗練された印象に仕上げられており、まさに「質実剛健」を体現したデザインです。ロッドの本質に真正面から向き合うアングラーにこそ使ってほしい一本であり、フィールドでのあらゆるシチュエーションに自信を持って挑めるギアとなることでしょう。

ブラックレーベルC610Mは、巻きも撃ちも高いレベルでこなすことのできる真のバーサタイルロッド。ワイヤーベイトを武器に、さらに一歩先のフィッシングスタイルを目指すアングラーにとって、まさに頼れるパートナーとなるはずです。

ブラックレーベルC610Mのインプレ

ダイワのブラックレーベルC610Mのインプレを紹介します。

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