ダイワのスティーズSC C66M/ML-SV・STのインプレ

バスフィッシングの競技性が年々高まり、フィールドのタフ化が進む今、求められるロッドはただ強いだけでも、ただ繊細なだけでも不十分です。そんな現代の過酷なシーンにおいて、他を圧倒する完成度で存在感を放つのが、ダイワのスティーズSC C66M/ML-SV・ST、通称「24ウェアウルフ」です。DAIWAが誇る最高峰の素材と技術を集約し、ベイトフィネスの可能性を極限まで引き出したこのモデルは、まさに“新時代の狼”として進化を遂げた逸品です。

スティーズSC C66M/ML-SV・STの特徴

24ウェアウルフは、DAIWAが長年にわたり磨き上げてきたマルチテーパーデザインを継承しつつ、さらに繊細さと操作性を向上させたハイエンドモデルです。MパワーのティップとMLパワーのバットという構成により、バットまでスムーズに曲がるパラボリックアクションを実現。SVFコンパイルXによる強靭な反発力と高感度設計が、軽量ルアーのキャスタビリティと繊細な操作を両立させています。

本モデルの最大の進化点は、バスロッドで初めて「メガトップR」をソリッドティップとして搭載した点にあります。繊維と樹脂が均一に分散されたこの高弾性カーボンソリッドティップは、通常のメガトップ以上の感度と追従性を持ち、スモラバの吊るしやカバーネコリグといった繊細な釣りにも対応。微細なバイトを確実に捉え、瞬時にフッキングへと持ち込むことができます。

さらに、前作から見直されたのはバット部の剛性。19ウェアウルフでは軽量化に伴いバットのたわみに課題が残っていましたが、本モデルでは肉厚化と3DX構造による補強でフッキング時のパワーロスを解消。また、ガイドバランスの調整によりロッド全体のパワー伝達効率を最大化し、リフティングパワーも向上しています。

キャスト性能も秀逸で、SVFコンパイルXが生み出すシャープな振り抜き感と高反発のブランクが、狙ったスポットに軽量ルアーを鋭く撃ち込むことを可能にします。1日を通して撃ち続けても疲れにくい軽さと、すべての動作に応える俊敏さは、まさにトップクラスの性能といえるでしょう。

搭載されている新型AIR BEAM SEATも、操作性と快適性に大きく貢献。リールシートのオフセット構造により低重心化を実現し、手に自然と馴染むグリッピングを提供します。キャストからリトリーブ、フッキング、そしてファイトに至るまで、どの段階でも違和感なく手に馴染む設計は、ロッドとの一体感を格段に高めてくれます。

24ウェアウルフは、ただのベイトフィネスロッドではありません。タフ化したフィールドでも確実に釣果を出すための繊細さと強さ、そして操作性と快適性を兼ね備えた、真のショアコンペティションモデルです。過去の名作を超え、未来のバスフィッシングを切り拓くその性能は、まさに唯一無二。ベイトフィネスにおける新たな基準を打ち立てた一本です。

スティーズSC C66M/ML-SV・STのインプレ

ダイワのスティーズSC C66M/ML-SV・STのインプレを紹介します。

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