ダイワのスティーズキングボルトのインプレ

バスフィッシングのシーンが複雑化し、より繊細で高度な対応が求められる現代において、アングラーの武器となるのは一切の妥協を排した本物の道具です。DAIWAが誇るSTEEZシリーズから登場した「KINGBOLT」は、そんなフィールドの進化に応えるべく、伝説の名を引き継ぎながらも全く新たな姿へと生まれ変わりました。ソリッドティップという新たな命を宿したこのロッドは、まさにフィネスの概念そのものを塗り替える存在です。

スティーズキングボルトの特徴

KINGBOLTは、バトラー時代から続く歴史を持ち、今回で4代目となる由緒あるフィネスロッドです。初代の登場時には、6フィート8インチの長尺とMLパワーという仕様が当時の常識を覆し、国内外で大きな話題となりました。その系譜を継ぐ現行モデルでは、フィネスの本質をさらに追求するため、STEEZシリーズとしては初めてとなるソリッドティップを搭載。並木敏成が30年前から温めてきた技術と哲学が、ついにこのモデルに集約されています。

新生KINGBOLTの最大の進化は、SVF COMPILE-Xとソリッドティップを融合させた特殊構造のブランクにあります。SVF COMPILE-Xは、カーボン繊維を高密度に配列し、軽さと強さ、そして驚異的な感度を同時に実現するダイワ独自のハイエンド素材。そのベリーからバットまでを構成することで、キャストや操作、そしてフッキングのすべての動作においてレスポンスが劇的に向上しています。

一方でティップには、硬さを持たせた特別設計のソリッドを採用。従来の柔らかいソリッドとは異なり、軽量リグでもしっかりとウェイトを乗せ、精密なキャストが可能です。さらに、チューブラーでは拾いきれないわずかなバイトやボトムの変化も確実に手元へと伝え、カバー周りやハードボトムでの釣りをより緻密なものへと昇華しています。

テーパー設計は初代STEEZのKINGBOLTを踏襲しながらも、ティップの微細な振動をベリー~バットの高弾性構造がしっかりと増幅。その結果、目感度と手感度の両面において未曾有の性能を発揮します。また、しなやかなティップがショックアブソーバーの役割を果たし、軽量リグに対する過度な反発を抑えるため、バイトを確実にフッキングへと持ち込むことができます。

ルアーへの対応力も極めて広く、スモラバ、ジグヘッド、ネコリグ、ダウンショット、ノーシンカー、ライトキャロに加え、虫系ルアーやメタルバイブ、シャッドなどリアクション系の釣りにも高次元で対応可能です。1本であらゆる状況に立ち向かうことができる、まさに現代フィネスの中核を担うロッドといえるでしょう。

KINGBOLTは、ただ柔軟で感度が高いだけのロッドではありません。本質的な“釣れる性能”を突き詰めた結果がこのモデルに凝縮されています。DAIWAの最先端素材と、並木敏成の釣り哲学が結実したその設計は、厳しいフィールドでも確実に結果を出すための“獲れる竿”として、すべてのアングラーに新たな可能性を示してくれます。

キングボルトのインプレ

ダイワのスティーズのキングボルトのインプレを紹介します。

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