ハートランドシリーズにおいて中核を成す存在である「疾風」は、単なる伝統の継承ではなく、進化し続けるアングラーの期待に応える象徴でもあります。その中でも最新モデル「疾風 七弐 M AGS」は、軽量から中量級ルアーを自在に操るベイトロッドとして、精緻な操作性と強靭な実釣性能を併せ持つ一本です。Mパワーに秘めた柔と剛のバランスが、現代のバスフィッシングにおいて新たな価値を提示してくれます。
疾風 七弐 M AGSの特徴
疾風 七弐 M AGSは、DAIWA独自の高性能素材SVF COMPILE-Xを採用し、細身かつ肉厚の「チューブラーパワースリム構造」で構成されたブランクを持ちます。これにより、しなやかさの中にピンとした張りを宿し、キャストやルアー操作の一瞬一瞬に確かな手応えを与えてくれます。アングラーの感覚とブランクの性能が直結するこの感覚こそ、ハートランドならではの魅力と言えるでしょう。
ティップからベリー、そしてバットにかけての曲がりは極めて滑らかでありながら、キャスト時には強い反発力を生かした遠投性能を発揮。特に長めで細身のグリップ設計が、軽量ルアーの繊細なピッチングと、遠距離でのサーチをどちらも高精度にこなす柔軟性を提供しています。
対応するルアーの幅も広く、スモールラバージグや高比重ノーシンカー、シャッドなどのスモールプラグ、さらにはミノーやバイブレーションまで、Mクラスとして求められる「食わせの釣り」を高いレベルで実現可能です。軽快な操作感を持ちながら、掛けた後のバスの突進も確実にいなす芯の強さがあり、「柔よく剛を制す」という設計思想が見事に具現化されています。
このモデルのもうひとつの特筆点は、搭載されたAGS(エアガイドシステム)です。カーボンフレームを採用したこのガイドは、金属に比べて格段に軽く、わずかな振動すら吸収することなくブランクに伝える高感度を持っています。穂先の軽量化にもつながり、全体の操作感にも大きなプラスとなっています。
さらにX45フルシールドがブランク全体のネジレを抑え、キャストの精度や操作性を向上。ジョイント部にはV-JOINTαが採用され、美しい曲がりと高い剛性を両立しています。これにより2ピースでありながら、まるでワンピースロッドのような自然な使用感が得られます。
疾風 七弐 M AGSは、単に軽量ルアーに対応するというだけでなく、操作性・感度・パワーのすべてが高次元で融合した完成度の高いベイトロッドです。バスフィッシングをより繊細に、そしてダイナミックに楽しみたいアングラーにとって、この一本は確かな信頼と釣果をもたらしてくれることでしょう。水辺の原点に立ち返りながら、進化し続けるハートランドの本質がここにあります。
ハートランド722MRB-SV AGS25のインプレ
ダイワのハートランド722MRB-SV AGS25のインプレを紹介します。
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