ロッドに求められる性能は時代と共に進化し続けていますが、それでも変わらないものがあるとすれば、アングラーの「もっと繊細に、もっと正確に」という欲求です。ハートランドの新たな傑作、832MSB-SV AGS21は、その欲求に真正面から応える存在です。名作「ドットスリー」を継承しつつも、素材、構造、設計のすべてにおいて新たな領域へと踏み込んだこのモデルは、まさに村上的ベイトフィネスの集大成とも呼べる一本に仕上がっています。
ハートランド832MSB-SV AGS21の特徴
「(…)[dat θríː] 83 AGS」の名で知られる本モデルは、かつてのドットスリーをベースに設計され、全長を17インチ伸ばしたロングバージョンです。ベースとなるコンセプトはそのままに、SVFコンパイルXを用いたブランクは従来以上に細く、そして厚く巻かれています。これにより、驚くほどの軽さとシャープさを備えながらも、しなやかで美しいパラボリックベントを描く独特のアクションを実現しています。
特筆すべきは、X45フルシールドや3DXといった補強構造をあえて排除した点にあります。それは、SVFコンパイルXが持つ「素の力」を最大限引き出すため。無駄を削ぎ落とすことで、ロッドが持つ本来のしなやかさとレスポンス、そして操作時のリニアな感覚が際立ちます。芯金を細径化し、チューブラーパワースリム構造をさらに昇華させたこの設計は、ハートランドのフラッグシップモデルにのみ許された特別なコンストラクションといえるでしょう。
ブランク全体の感度と反発力は、キャスト時に驚くほどの振り抜きの良さを生み出し、軽量ルアーの正確なコントロールが可能です。ロッドの柔軟性を生かしながらも、バット部にはしっかりとしたパワーを保持し、フッキングからランディングまで一連の動作をスムーズに繋げることができます。
ガイドにはカーボンフレームを使用したAGS(エアガイドシステム)を採用。チタンに比べ約3倍の剛性を持つカーボン素材は、わずかな振動も吸収せずにそのままブランクへと伝え、類まれな感度を実現します。さらにCWS(カーボンラッピングシステム)によって軽量化と高剛性を両立し、パーツの取り付け部における強度と耐久性も向上しています。
このロッドの設計において重要な役割を果たしているのが、感性領域設計システムESS(エキスパートセンスシミュレーション)です。DAIWA独自のこの解析技術により、ひずみエネルギーを数値化して制御し、釣り人の感覚に寄り添った理想のアクションを追求しています。これにより、832MSB-SV AGS21は「釣れる」だけではなく、「使っていて気持ちいい」ロッドとして完成しています。
ハートランド832MSB-SV AGS21は、単なるスペックの集積ではなく、フィネススタイルの釣りにおいて真に求められる要素を丁寧に突き詰めた一本です。その一本がもたらす感覚は、ロッドという道具の概念を、きっと新たな次元へと導いてくれるはずです。
ハートランド832MSB-SV AGS21のインプレ
ダイワのハートランド832MSB-SV AGS21のインプレを紹介します。
3~15g程度のリグを使ったミドルゲームがしたくて悩みに悩んだ末に行き着いたロッド、、、ハートランドシリーズ最高峰、AGS 832MSB-SV AGS21 (ドットスリー)は想像以上にシルバーな光沢がうつくピー銘品だった。
細身のリールシートに16アルデバランは装着できず、カルコンDC101HGが鎮座することに。 pic.twitter.com/sq4jXxhCEn— べらお (ベイトタックル狂いの海釣り師) (@kinomikure) February 10, 2024
うぉ⁉️マジか‼️ちっさすぎるわぁ~😰
ハートランド 832MSB-SV AGS21 (…)
ブラックバス入魂🐟️#ハートランド #バス釣り #スティーズ#ドットスリー #ブラックバス#釣り好きな人と繋がりたい #釣り pic.twitter.com/bSkkEDHWdt— BJ-ytk🐟️ @Team『TB』Joker🎣 (@bj_ytk) May 27, 2021
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