エクスプライド1610ML-BFSのインプレ

現代のバスフィッシングでは、ますます多様化・専門化が進み、タックル選びも非常に戦略的な要素となっています。そんな中、1本で多様なシチュエーションに対応し、扱いやすさと実釣性能を高い次元で両立させたロッドが求められています。シマノのエクスプライド1610ML-BFSは、まさにそのニーズに応える一本。BFS(ベイトフィネスシステム)リールとの組み合わせはもちろん、スタンダードなシャロースプールリールでも十分にその性能を発揮する、実戦派のフィネスバーサタイルロッドです。

エクスプライド1610ML-BFSの特徴

エクスプライド1610ML-BFSは、1610Mのライトバージョンとして設計され、フィネス系リグの正確な操作とアプローチを得意とするモデルです。ML(ミディアムライト)クラスのパワー設定ながらも、護岸沿いやアシ際など、ポイントまでの距離が15m以上ある場面での正確なキャストや繊細なルアー操作に適しており、まさに“釣るための器用な一本”という表現がふさわしい設計です。

対応するリグの幅も広く、ノーシンカーのソフトジャークベイトやバックスライド系ワーム、さらにはヘビーダウンショットやライトテキサスなど、ライトリグ全般を高精度に操ることが可能です。ロッドのレングスや調子は、キャストの飛距離と精度、ルアー操作の繊細さをバランス良く両立しており、岸釣りやボートからのキャストでも、目的に応じた的確なプレゼンテーションが可能です。

グリップには、シマノ独自のエッジタイプのカーボンモノコックグリップが採用されています。この構造は、指のかかりを良くすることでホールド性が高まり、キャストの精度やアクションのレスポンスが大幅に向上。さらに、軽量で高感度という特徴を併せ持ち、わずかなバイトや地形の変化をも逃さず手元に伝えてくれます。マットラバーコーティングが施されたリールシートと合わせて、濡れた手でもしっかりとした操作感が得られ、集中力を持続させながら釣りに没頭できます。

また、エクスプライドシリーズならではのブランクス設計にも注目すべき点があります。ハイパワーX構造により、キャスト時やファイト中のネジレを抑え、ブランクス本来のポテンシャルを最大限に引き出すことで、正確なキャストと確実なフッキングを実現しています。ベイトフィネス用としてだけでなく、幅広いスタイルに適応するバーサタイル性は、この1610ML-BFSの大きな強みです。

エクスプライド1610ML-BFSは、バスフィッシングのスタンダードを押さえつつ、時代に即したフィネス対応の設計が施された、まさに中核を担うべき存在です。自分のスタイルにフィットするタックルを求めるアングラーにとって、エクスプライドのロッド群の中でも、特にこのモデルは多くの可能性を秘めています。信頼できる一本を探している方に、ぜひ手に取ってもらいたいロッドです。

エクスプライド1610ML-BFSのインプレ

シマノのエクスプライド1610ML-BFSのインプレを紹介します。

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