障害物ギリギリを攻め、繊細なバイトも逃さず確実に掛けていく。そんなシビアなフィールドを攻略するために開発されたのが、ノリーズ「ロードランナーSTN580ML(ツルストロール)」です。ツルスト専用モデルとして、ショートレングスながら驚異的なキャスト精度と操作性を誇り、テクニカルな釣りを極限まで突き詰めた一本に仕上がっています。
ロードランナーSTN580MLの特徴
「ツルストロール」という愛称で知られるSTN580MLは、プロスタッフ渡辺和哉の実釣経験と開発へのこだわりが凝縮されたロッドです。長さは5フィート8インチとショートながら、その設計には他のモデルにはない独自性が際立っています。最大の目的は、吊るし釣り=ツルストにおける「キャスト誤差1cm」を目標とする圧倒的なコントロール性能。そのため、テーパーはあえてモデレート(パラボリック)を採用し、ピッチングでのキャストに最適化。狙ったスポットに1発でルアーを送り込むための設計がなされています。
使用ラインは最大でPE2号、ルアーウェイトは1/16~3/8ozまで対応。ラインセッティング次第で、トップウォーターの繊細な誘いや、水面直下でのサスペンドベイト、カバーの奥深くへの撃ち込みまでこなします。さらにこのロッドは、モンスタークラスの魚とのファイトにも対応できる強靭なバットパワーを備えており、繊細な操作性とパワーのバランスに優れています。
ガイドには軽量・高感度な富士工業製チタンフレームトルザイトガイドを採用。ベイトキャスティングモデルではバット部にLRV、ベリーから先にはKTガイドを組み合わせる中口径セッティングを導入し、軽さと感度、さらには太ラインへの適応力も兼ね備えた仕様となっています。
ブランクスはロードランナーのトルク感をベースに、ソフトベイト特化のチューニングが施されたストラクチャーNXSブランク。バット部はブラックペイント、そこから先端までは軽量化のための無塗装カーボンとし、視認性と感度を高次元で両立しています。マットクリア塗装のソリッドティップは、小さなアタリも目で確認でき、ルアー操作性と喰い込みの良さを両立します。
グリップにはブランクタッチ可能な富士工業製ECSリールシートを採用し、ノンスリップフォアグリップをイメージした極小EVAグリップと組み合わせ。キャスト時の握り込みと操作性の自由度を確保しつつ、感度も損なわない設計です。リアグリップはセパレート構造で、軽快な操作感とバランスに優れています。
ロードランナーSTN580MLは、単なるフィネスロッドではなく、「狭い」「タフ」「プレッシャーが高い」といったシーンでも釣果を絞り出すための攻めのツールです。吊るし釣りを軸にしつつも、小型スイッシャーやポッパーでのアシ際攻略など、多様なテクニカルゲームにも対応。ピンポイントキャストを極めたいアングラーにとって、これ以上ない相棒となる一本です。
ロードランナーSTN580MLのインプレ
ノリーズのロードランナーSTN580MLのインプレを紹介します。
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