ソフトベイトに特化した設計でありながら、確かなパワーと操作性を兼ね備えるのがノリーズの「ロードランナーSTN650M」です。ネコリグやドロップショットなど、繊細なアプローチが求められる現場で高いパフォーマンスを発揮し、攻めのフィネススタイルを体現する一本として、多くのアングラーに支持されています。水中の情報を敏感に捉え、確実にフックアップへとつなげるための性能が詰め込まれたロッドです。
ロードランナーSTN650Mの特徴
全長6フィート5インチ、パワークラスはミディアム。1/8〜1/2ozのルアーウェイトに対応し、ラインは8〜14lbに設定されたこのロッドは、繊細なソフトベイトの釣りにおいて理想的なスペックを持っています。特に、5インチ前後のネコリグや1/4oz前後のドロップショットを使って、杭やオダといったストラクチャーを丁寧に攻める場面において、繊細さと張りの絶妙なバランスが生きてきます。
STN650Mは、チューブラーティップでありながら、柔らかさと張りの両立を実現するパラボリックなテーパーを採用。水の抵抗を受けやすいリグを意図的に障害物に絡ませ、そこからリグを外すといった動作にも的確に対応します。張りのあるティップによる操作感と、バイトを弾かない柔軟性が融合し、アングラーの手元に明確な情報を届けながらも、フッキングチャンスを逃さない設計が特徴です。
ブランクは、トルクのあるロードランナーらしい芯の強さを保ちつつ、ソフトベイト専用として張りと感度を高めたストラクチャーNXS仕様。軽量化のため、バット部にはブラックペイント、ティップ部には無塗装のカーボン素材を使用。さらに、ガイドには富士工業製のチタンフレームトルザイトガイドを搭載し、バット部にはLRV、ティップ部にはKTガイドというノリーズ独自のセッティングにより、軽量化と太ライン対応を両立させています。
グリップには富士工業製ECSリールシートを採用。ブランクタッチ可能な小型設計で、感度を逃さず、手元の自由度を確保。コルクとEVA素材を組み合わせたセパレートグリップは、操作性と持ちやすさに優れ、長時間の使用でも快適さを維持します。握りのフィーリングやキャスト時のコントロール性も秀逸で、まさにフィネスゲームに求められる繊細な操作を徹底的にサポートする構造です。
このように、ロードランナーSTN650Mは「守り」ではなく「攻め」のソフトベイトゲームを展開するために設計されたロッドです。バスの目の前で静かに存在感を出し、ピンポイントでバイトを誘発する。そしてそのバイトを確実に絡め取る。あらゆるシーンでストラクチャーに絡めたタイトな攻めが可能となるこの一本は、フィネスであっても妥協しないアングラーにとって、まさに手放せない相棒となることでしょう。
ロードランナーSTN650Mのインプレ
ノリーズのロードランナーSTN650Mのインプレを紹介します。
コメント