複雑で繊細なストラクチャー攻略に特化した一本として、ノリーズ「ロードランナーSTN720H」は、バスフィッシングにおけるソフトベイト戦略を根本から支える存在です。張りとトルク、そして感度を極限まで高めたこのロッドは、単なる「ヘビーパワー」では語り尽くせない、構造的な完成度とバランスを誇ります。カバー撃ちからフィネスなアプローチまで幅広く対応できることで、アングラーの技量を最大限に引き出してくれるでしょう。
ロードランナーSTN720Hの特徴
STN720Hは、全長7フィート2インチのテレスコピック構造を持つ2ピースモデル。14〜20ポンドのライン、3/8〜1オンスのルアーウェイトに対応するこのロッドは、重厚なルアー操作に耐えるパワーを有しながらも、操作性は驚くほど軽快です。その設計思想は、あくまで「ストラクチャーNXS」シリーズのコンセプトに忠実で、あらゆるソフトベイトアプローチを高次元で実現します。
このモデルの真骨頂は、張りとトルクをバランスさせたバットパワーにあります。ヘビーカバーに対するバルキーテキサスリグや、フリップギルを用いたネコリグといった、フィネスかつパワフルなセッティングに最適化されており、ピンポイントでの撃ち込みと瞬時のフッキングを両立。カバー越しでも確実にフックを貫通させられるパワーが備わっています。
ブランクスは、ロードランナー伝統のトルク感を継承しながら、ソフトベイト専用チューニングを施したNXS専用設計。バット部まではブラック塗装で重厚感を演出し、そこから先端までは無塗装のカーボンブラックで軽量化と感度を向上。必要最小限の塗装によって、ロッド全体の重心バランスと繊細な操作性を最大化しています。
ガイドは富士工業製のチタンフレーム・トルザイトリングを採用。ベイトモデルにはバット部にLRV、ベリーからティップにはKTガイドというノリーズ独自のセッティングが施され、PEラインや太糸でも安定したライン放出と高感度を両立しています。この中口径セッティングは、飛距離とアキュラシー、両方を求める現場での操作に真価を発揮します。
グリップシステムも抜かりはありません。EVA製ショートフォアグリップはブランクタッチが可能で、手元の感度を飛躍的に向上。富士工業製のECSリールシートは小さな握り込みで確実なホールド感を提供し、長時間の釣行でもストレスを感じさせません。リアグリップはセパレート構造で、操作時の自由度とキャスト時の安定感を両立した設計です。
攻めのスローダウンを実現するためのこのロッドは、ソフトベイトという一見“弱い”釣り方を、あえて“強く”展開するための戦略的な道具です。ストラクチャーの奥へとルアーを通し、確実に掛け、引き出す。この一連の流れを軽やかに、かつ確実にこなす「STN720H」は、タフな状況でもバスを引き寄せる信頼の一本です。ソフトベイトを使いこなすすべてのアングラーにとって、なくてはならない存在になるはずです。
ロードランナーSTN720Hのインプレ
ノリーズのロードランナーSTN720Hのインプレを紹介します。
エスケープツインのビフテキで50up×1
40up×3
計4発バイトバスリキッド漬けのエスケープツインだけやたら高反応🙌
ロードランナーstn720Hのバットパワーで濃いカバーでも安心でした👍 pic.twitter.com/v3C2Psyssz
— ryuga nakagawa 中川瑠凱 (@ryugabass) April 1, 2021
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